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苺な彼とビールな僕

. うちの秘書が真面目で困ってます 1









~Yside~








………俺はあの日誓った

一生をかけてこの方をお守りするって












「チャンミン様起きてください」



「う……ん、むり、あと、ごふん……」



「ダメです、今日は得意先との昼食もありますし、午前は大学の講義もあるはずです!!」



「………んーー」






シーツに包まりながら長い腕をぐんと伸ばし、起き上がる彼





ボサボサの頭で目を擦るその姿は、まるで子供のようにあどけない





一年前、まだ大学生の身でありながら、シムグループを束ねる代表取締役として就任されたシム・チャンミン様












「朝は紅茶がいいな、庭に運んで?」


「はい、ではストーブを用意します、少しお待ちを」


「ん、あ!!」


「……まだ、なにか?」


「忘れてた、ユノ、おはよう」


「はい、チャンミン様おはようございます」





大きな瞳を細めてニッコリと笑うと、チャンミン様はシーツをスルリと抜けてバスルームへと消えて行く





……全く、毎日が気が気じゃない、な






父と同じく幼い頃からシム家に支えてきた俺は、早くに母親を亡くしたチャンミン様の世話係だった





『チャンミン様はじめまして、ユノとお呼びください』



『ゆ、ゆの?///』





初めて会った時は天使だと思った、大きな瞳をくるくるとさせて、先代の社長の足の陰からじっと俺を見つめていたっけ




最初は怖がって近づきもしなかったのに、1週間もすればとてもよく懐いてくれて





……よく手を繋いで散歩に出かけた





そんな平和な日々が何年か続いたあと、急な事故で先代の社長が亡くなって





棺の前でじっと悲しみに耐える小さな体がどうしようもなく愛おしかった






あの日から俺はずっとあなたの側に……






そんな感情がまさか、あるきっかけで恋に変わってしまうなんて、この時の俺は思いもしなかったんだ





















































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. 熱血!!ユンホ先生 30









~Yside~








………目を覚ますとそこは見慣れぬ天井だった





あ……れ?ここって……?






「あ、ユンホ先生?目が覚めました?」





開かない目をゴシゴシと擦ってぼんやりと見えたのは、朝陽の中で佇む天使の姿





……ああ、俺夢見てんのかな





この天使シム先生にそっくりじゃんか、エプロンなんてしちゃって、片手にはお玉を………え、お玉………?





ええええええええっ!!!!///







「シ、シム先生!?」



「はい、おはようございます///」



「あ……えっと、おはよう、ございます、俺……?」



「ふふ、昨日酔っ払って寝ちゃったんですよ、覚えてないんですか?」



「あ……いや///」





そうだった、昨日はシム先生の部屋でお家のみをしていて、それから色々話して




「よかったらシャワー浴びませんか?」


「あ、いや///」


「スッキリしますよ、朝ごはんも出来てますし、ね?」




……あ、朝ごはん!?




さあさあとシム先生に言われるままバスルームはと追いやられ、俺はシャワーを浴びることになったわけだけど




これって、この状況って?




俺が目を覚ましたのはシム先生のベッドだった、そして隣にも眠った後があったから、もしかして2人で眠った、とか?///




うわわわわ!!!!





そういえば腕の中に残る甘い匂いは、紛れもなくシム先生の匂いで、俺ってばシム先生を抱きしめて……!?




「ぬっはっ!!!!/////」




思わず変な声が出ちゃってシャワーを頭からかぶった




でも、シム先生は怒ってる風じゃなかったし、それって……




途切れ途切れの記憶を辿りながら、バスルームの中で考えこんでしまった俺だったんだ






























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. 怒りん坊の寂しがり 8









~Yside~







『ユノさんのバカ、もう知らない!!///』








そう言って拗ねた顔が頭から離れない、いつだって君は俺を夢中にさせる天才だ





急な出張を終えて早朝の便で帰国すると、真っ直ぐに家へと向かって君を腕の中に閉じ込めた





会社に行くのは昼からでもいいだろう、だって1秒でも早く君を抱きしめたい




空港から家へと向かう車の中、スホに連絡だけはしておいたから、後は時間の許すままに君を抱き締めるだけ





「……ユ、ユノさん、ちょっと待って……///」



「こら、いい子だから大人しくして」



「……や、帰ったばかりなのに……あ///」



「帰ったばかりだから早く抱きたい」



「!!……バカ///」



「ん、君限定のね、まだ怒ってる?」



「……怒って、ません///」



「よかった、君に嫌われたら生きていけない」







大人しくなった君を抱えるようにしてベッドルームへ滑り込む、リウには悪いけど今だけは君を独り占めしていたい




触れるたびに跳ねる体、大きな瞳を潤ませてキスをせがむから止められなくなるんだ





あ、ほら、また君に恋してる





朝の光の中滑らかな肌に舌を這わせ、何度も絶頂を迎える君は壮絶に綺麗で





時間を忘れてその体へと没頭してしまった







「ユノさん、スホさんが!!」


「ん、わかってる」






スホからのインターホンに慌てる君が可愛くて、つい見惚れてしまう俺だったんだ





















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. チョコより甘い君だから










~Cside~







『何、チャンミン今日予定ないの?』


『あ、わかった!!オリンピック見るんだ~?』


『家で誰か待ってんじゃないの?』






1日の仕事を終え、馴染みのあるスタッフ達に好き勝手言われながら事務所を出る僕






全く、人の事より自分の心配しろって(笑)





最近はカムバを控えての打ち合わせやリハーサルで忙しく毎日を過ごしている




合間に撮影もあったり、バラエティの出演が決まったり




事は順調に進んでいるように見える




僕が転役してからというもの、怒涛のスケジュールで息をつく暇もないほどだったけど




日本でのツアーも終えて少しは落ち着いた、かな





韓国に戻ってからはユノヒョンとは別々の仕事も多くなるから、不意に心細くなったりもする




でも、心は前よりずっと近くにあるから割と平気なんだよね




あいも変わらず付き合いのいいユノヒョンは、今日も友達に誘われてどこかへ出かけたみたいで





僕はいつも通りスーパーに寄って買い物をして帰ることにした




1人だしガツンと辛い豚肉炒めでも作ろうか……





そんなことを考えながら部屋に入ると、見覚えのあるスニーカーが無造作に転がっているのが見えた





……あ、れ?






「チャンミナおつかれ!!」


「……ヒョン?なんで///」


「なんでってチャンミナに会いにきたに決まってんだろ~?今日はバレンタインなんだぜ!!」




何故か得意げにチョコの紙袋を見せてドヤ顔のヒョン、それってちょっと高級なブランドのチョコレートじゃない?




「ひ、人から貰ったものなんていりません」


「貰ったものなんかじゃないよ、俺が買いに行ったの!!」




コートも脱げずにじっと佇む僕を引き寄せる逞しい腕、僕はあっという間にヒョンの腕の中にいて、当然抗うことなんて出来るはずもない





「チャンミナと食べようと思ってさ、でも……」


「……ユノヒョン?///」


「先にチャンミナを食べたくなった!!」


「!!ば、ばか!!///」






ほら、僕を見つめる瞳はチョコレートよりも甘くて優しくて






なかなか素直になれない僕だけど、そんなユノヒョンの言葉に涙が溢れそうになったのは内緒の話












































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. 怒りん坊の寂しがり 7









~Sside~








「あ、はい!!昼前にお迎えにあがります!!」


『ああ、すまないねスホ、頼むよ』






朝一でに携帯に連絡が入り、今朝方出張から戻られた社長は、仮眠をとって昼から出社されるということだった





僕は昼過ぎにお迎えに行くことになったんだけど、まあ、当たり前に悪い予感ってのは当たるもんで




……もしかしてまた(汗)




覚悟を決めてエントランスからインターホンを押すと、少々慌て気味のチャンミン様の声が聞こえる





『あ!!スホさん!?ちょっ……ちょっと待って下さい///』


『チャンミン』


『……や、ユノさん、ダメ……///』







やっぱりか!!///




僕の事は放置したまま聞こえるインターホン越しのラブラブ夫婦の会話




まあね、わかってはいたけどそりゃあそうなるよね




だってお二人は喧嘩していたわけだし、帰ってきたばかりだから仲直りって事でそうなるだろうし





社長曰く、チャンミン様が怒ろうが何しようが可愛くて仕方ないみたいで




チャンミン様は社長がまともに取り合ってくれないって怒っていたけど





……結局のところ、惚気にしか聞こえない





ぐったりとしながらなるべくゆっくりと部屋の前まで辿り着いたけど





ここでまたインターホンを押すのが怖いとか(汗)





「あ、スホさんご苦労様です///」


「あ……お、おはようございます///」







必死に平静を装うチャンミン様の首筋に、真っ赤な跡がくっきりと残っているなんて、口が裂けても言えない僕だったんだ















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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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