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苺な彼とビールな僕

. チャラい奴に首ったけ 29













~Cside~










「チャンミンただいま」





「………ん、ユ…ノ?」









ふわふわとした意識の中で髪を撫でられて、心地よさにうっとりと顔を摺り寄せる







帰って、来たんだ………







ユノがテミン君を追いかけて出て行ってから数時間、待っていようと思ったのに眠気に勝てずソファでうとうととしていたところだった







心配してなかった訳じゃない









テミン君はとても可愛い子だし、細くて僕より背も低くてユノにはお似合いだと思う







でも、ユノが僕を好きと言ってくれるから、信じてみようって思った






そんな簡単なことで崩れてしまうような関係じゃないって……








髪から耳へ、耳から首筋へ







やけに焦れったいユノの指に僕の気持ちが逸りだす







……触れて欲しいのはそこじゃないのに








「……ユノ」




「こら、狸寝入りめ」




「ね、早く」




「バカ、煽んなって」





「………ん///」









一度ぎゅっと抱きしめられた後、息もできないほどのキスが降ってくる






もっと、もっとと強請る舌からつう、と唾液が糸を引く







「……エロ」




「ユノのせいだよ」








目の前で不敵に微笑むアーモンドの瞳に、ゾクゾクと期待に震える僕だったんだ











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. チャラい奴に首ったけ 28













~Yside~










「ユノ兄、怒ってる」





「ったく、当たり前だろ!!チャンドラの家にまで押しかけやがって」





「……ごめんなさい」





「テミン、ちゃんと大学も行けよ?おじさんから連絡あったぞ」








マンションの下でウロウロしていたテミンを捕まえてこってり説教をしてやると、ご丁寧に車で家まで送ってやるとか!!






俺ってどんだけ優しいんだよ……






ま、昔っから俺のことを慕ってくれるテミンは可愛い弟みたいなもんだし、血の繋がった従兄弟でもあるし







何よりチャンドラに送ってやれって言われたし!!






こういうとこ、本当に出来た人間なんだと思う







チャンドラって冷たそうに見えるけど、実は心の中はすげぇあったかくて優しくて







人見知りだしなかなか心は開いてくんないからわからないけど






知れば知るほど抜けられなくなる沼


もう無しでは生きていけそうもない










『テミン発見、遅くなるから寝てていよ、絶対行くから』











テミンを送って車に戻ると、スマホをタップしてメッセージを送った








待ってて


夢の中にいる君の元へ帰るから




早く、早く








ハンドルを握るとアクセルを最大に踏み込んで、君の元へと車を走らせたんだ





























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. チャラい奴に首ったけ 27












~Cside~









ちょっぴり、可哀想だったとは思う……






突然家にやってきて、家まで上がり込んでどうしようかと思ったけど






落ち着いて話せば悪い子じゃなかったと思う






ユノを好きな気持ちが真っ直ぐなことも分かったし、それに、ユノと少しでも血が繋がってるって思うと……






そんなに彼を憎く思うことはできなかった







でもね、それでユノを譲るかっていえばそれは別







お互いの感情があってこその恋愛であって、決して独りよがりのものじゃない






僕はユノが好きで


ユノは僕が好き






悪いけど他人の入る余地なんて全くないんだから!!







そこだけは譲れない!!








ユノが出て行ってから小一時間経った頃、メッセージが届いた








『テミン発見、遅くなるから寝てていよ、絶対行くから』










そんなユノの言葉が胸の奥に染み入るようで、ちょっぴり泣きそうになってしまった僕だったんだ






























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. チャラい奴に首ったけ 26












~Yside~









「………んっ……ふ……あっん///」





「チャンドラ可愛い」





「………バカ///」







そう行って睨み返すバンビアイはしっとりと濡れていて






………このまま止まんなくなりそうだ







テミンがいるとか、ここが廊下だとかそんな事全く考えられなっちまう







やっぱチャンドラ無しの生活なんてあり得ねえ!!







深くなる口付けにチャンドラが立ってられなくなった頃、そろりとトイレのドアからこちらを伺うテミンの姿






ったく!!


なんだってこんなとこまで!!







「おいテミン」




「……随分仲良しだね、結婚するの?」




「するかもしんねぇな」




「僕との約束は?」




「ガキの頃の話だ」




「………っ!!ユノ兄のバカ!!」








俺の言葉にギュッと下唇を噛んだテミンは、そのままバタバタと部屋を出て行ってしまう






ああ、めんどくせぇ……






「ユノ、ね、追いかけなきゃ」




「……やだ」




「ダ、ダメだよ、放っておけない」




「……クソっ!!」




「………んっ///」








腕の中で心配そうに見上げるチャンドラにキスをして、俺は仕方なくテミンを追いかけたんだ





















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. チャラい奴に首ったけ 25











~Cside~









「チャンドラ?」




「早く連れて帰ってあげて」




「えっ?」





「た、大切な従兄弟なんでしょ!!」







トイレに篭ってしまったテミン君に呆然とするユノ





そりゃびっくりするよね、僕だってびっくりしてるんだもの………






でも、調子が悪いとか言われたら帰れとも言えないし、外に放り出すわけにもいかなくて……







ああ、せっかく久しぶりに会えたっていうのにこんな状況とか






本当は早く抱き締めて欲しいのに……!!








「チャンドラ、こっち向いて?」




「やだ」




「なんで泣いてるの?」




「なっ、泣いてなんか!!///」




「やばい可愛すぎ」




「ちょっ、離せって……んっ///」








廊下の壁に押し付けられて柔らかな唇が降ってくる







ふわん、としたユノの唇が好き


僕を見つめるアーモンドの瞳も……







「チャンドラ、好きだよ」



「………ユノ///」









見つめあったままおでこをコツンと合わせて、僕らは火がついたようにお互いの唇を貪りあったんだ


























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紫苑☆

Author:紫苑☆
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