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苺な彼とビールな僕

. 奥様は絶体絶命 30












~Cside~










「えっ!?オーナーの弟!?」




「ああ、どうもそうらしい、何故かチャンミンが自分に気があると思い込んでたらしくて」




「ええ!?」




「ほら、手にキスされた時真っ赤になって逃げていったからそれで!!」




「はあ!?ばっかじゃねーの!?そいつ!!」












そう言って呆れたように両手を広げて見せるシウォンさん






ロッカールームでのひと騒動でやっと落ち着いたのがもうすっかり日も暮れた頃







ああ、でもユノが来てくれて本当に良かった……







どうやらあの初老の紳士はカフェのオーナーの弟さんらしくて、さっき聞いた話ではオーダーを取りに来た僕に一目惚れをしたとかしないとか







それで店のロッカールームへと忍び込んで僕に何かしようとしたみたいで……







今考えたらゾッとする話だけど、本当に何もされなくて良かった、よね!!







そのおじさんを取り押さえた後はキュヒョンとシウォンさんがユノを落ち着かせるのに必死で






火のように怒るユノを宥めるのが一番大変だった







『二度とメイド服は着るな!!』そう言って怒るユノにシウォンさんが






『家ではいいんだろ?』なんて言うもんだからまた騒いじゃって(笑)






ま、でも………僕も当分はいいかな、なんて








僕の手を引いて歩くちょっぴり不機嫌な背中に、思わず擦り寄ってしまう僕だったんだ





















































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. 奥様は絶体絶命 29













~Yside~










「チャンミン!!」





「ユ、ユノ!?」









ドアを蹴破って中へと入れば知らないオヤジにコーナーへと追い詰められるうちの奥さんの姿!!







咄嗟に駆け寄って変態オヤジに一撃を食らわすと、グエ、と声を上げて床へと転がった







「うちの嫁に何やってんだ!!このど変態!!」




「へ、変態!?……いやっ、私はただ……」




「ただ何だ!!このクソオヤジ!!」




「ユンホさん落ち着いて!!」




「何だ何だ?おいユノ、待てって!!」








オヤジに乗りかかろうとする俺を止めるシウォン、クソっ!!一発殴ってやらなきゃ気が済まないのに!!







「離せって!!」




「バカ、チャンミンのこと見てやれよ!!」




「………あ」








シウォンの言葉にハッとして見上げた先には呆然と立ち尽くすチャンミンがいて……






ああ、一番大事なことを忘れちまってた










「チャンミンおいで」





「……うっ……ユノ!!」








震える体を腕の中へ閉じ込めて、安心させるよう強く強く抱き締めたんだ


































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. 奥様は絶体絶命 28












~Cside~











「メイドさんはもう終わりかね?」




「あ……えっと///」




「こんなに似合ってるのに取ってしまうのは勿体無いね」




「………」









そう言って後ろ手に鍵を閉める初老の紳士!!









これってもしかしてやばい状況なんじゃ………









にじり寄るその人から少しずつ距離をとるけど、このままじゃ壁に追い詰められてしまう!!










「ほら、背中を向いてごらん?」





「け、結構です!!」




「そんなこと言わずに脱がせてあげるよ」




「だ、誰が!!///」









さっきは座っていたからわからなかったけど、このおじさん意外とガタイがいいんだ








押さえ込まれたら逃げられないかも!!









な、何か戦うものがあれば………








キョロキョロと辺りを見回すけどこんな時に限って目ぼしいものはない








距離を取りながら窓の方へと向かう僕!!






最悪ここから逃げられるかも、いや、そんな器用なこと僕にできるかな……









「さあ、遠慮しなくていい」





「やだっ!!来ないで!!」








そのおじさんに腕を掴まれた瞬間に、ガタンと凄い音がして誰かが部屋へと飛び込んできたんだ



























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. 奥様は絶体絶命 27












~Yside~









「ちょっと待って!!ウイッグが引っかかってる!!」




「ん、どれどれ?ああ、しっかり絡んじゃってるな」




「シウォンさん痛い」




「ああ、可愛そうに、俺のキュヒョンの髪に絡むとはいい度胸だ!!」








チャンミン達のイベントが終わってシウォンとロッカーに向かったが、途中トイレにいたキュヒョンに呼び止められて足留めをくってしまった






なんでも髪にウイッグが絡んでしまったらしい






トイレの鏡の前でいちゃつく2人を待っているだけとか!!






一刻も早く奥さんの顔が見たいのに………







「で?チャンミンはもう着替えたのか?」




「あ、今着替えてる途中だと思います、先にロッカーに行ってて貰っても……」




「そうするか」





「おー後で行くわ、チャンミンの生着替えも見たいしな」




「シウォンさん!!」







ギャアギャアと騒ぐ2人に苦笑いしつつ奥のロッカーへと向かう俺






なんだか知らないうちにシウォンもキュヒョンの尻に敷かれてる気がする(笑)






ま、それはうちも一緒かな







ロッカーに到着すると中からガタンと音が聞こえる、不審に思いドアノブに手をかけるがピクリとも動かない







………鍵がかかっている?







『やだっ!!来ないでっ!!』








中から聞こえたチャンミンの叫び声に頭が真っ白になった俺は、咄嗟にドアを蹴破って中へと飛び込んだんだ






















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. 奥様は絶体絶命 26













~Cside~










「チャンミンお疲れ様!!」




「キュヒョン、ウイッグずれてるよ(笑)」




「ああ、いいのいいの、この後きっとご飯行くよね?片付けはいいんだっけ?」




「うん、朝準備したから僕達はいいんだって」









店の裏のロッカールームで着替える僕とキュヒョン、カフェイベントのメイドダンスも無事に終わって一安心






意外と人も集まってたし、これって成功したってことだよね!!







邪魔な服はさっさと脱いでしまいたいけど、背中のファスナーが上手く外せない






ユノが来るのを待っててもいいけど、こんなに汗だくの体に触れられるのはちょっと、ね……///







「僕トイレ!!」




「……へっ?」







乱暴に服を脱ぎ捨てて部屋を出て行くキュヒョン、ファスナー下ろしてもらおうと思ったのに……






「……1人じゃ脱げないじゃん」




「お手伝いしましょうか?」




「……えっ?」








不意に声がしてハッと後ろを振り返る、そこにはさっき僕の手にキスをした初老の紳士の姿があって







な、何でこんなところに……?








「メイドさんはもう終わりかね?」




「あ……えっと///」




「こんなに似合ってるのに取ってしまうのは勿体無いね」




「………」









じわじわとにじり寄るその男は後手にドアを閉めると、カチャリと音を立てて部屋の鍵を閉めたんだ





































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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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