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苺な彼とビールな僕

. チャンミナのお茶会 9








~Cside~





おばちゃん達のお茶会は、なんていうか……その、色々と凄かった////



ぼ、僕の中の勝手なイメージだけど、お茶会って白いテーブルクロスに綺麗なお花がたくさん飾ってあって


ケーキとかクッキーとかが並んでて、紅茶とかをゆったりと飲むものだって思ってたけど……



『チャンミナちゃん何飲む?コーラもあるよ、あ、お酒も(笑)』


『馬鹿だねあんた、こんな可愛い子に飲ませてどうしようって言うんだい』


『コーヒーも紅茶も飲み放題だよ、あ、コップは紙コップそこにあるから』



奥の座敷にでっかいテーブル、その上には所狭しと食べ物が並んでいるし、紙皿と割り箸もセッティングされていて、まるでビュッフェのよう!!




おばちゃん曰く『洗い物しなくていいように』ってことらしい




……こういうとこが賢い主婦なんだって思うんだよね




お菓子にコロッケにサラダにサンドイッチ、おにぎりもあればスルメなんかも置いてあって




……ざ、斬新なお茶会すぎる////




お、オシャレではないけど和気あいあいとして、とっても楽しいひと時だったけど、その……話題がちょっと////////




『チャンミナちゃんとユノ様は恋人なんだよねぇ………で、どっちが上なの?』


『やだー!!この人ったら何聞いてんの!!そんなのチャンミナちゃんが組み敷かれてるに決まってるじゃないー!!』


『『『きゃー/////!!』』』



とにかく話しが進めば進むほどにアッチの話になっちゃって、もうどうしていいのかわかんないほどで////




僕は熱くなった顔をパタパタと扇いで、おばちゃん達の話題についていくのに必死だったんだ////






















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. チャンミナのお茶会 8







~Yside~





『ユノ様、遅くなってすいません、なんかすごくて大変ですがとりあえず着いてます♡』




パソコンとスマホを交互に睨みつつ仕事をこなして、チャンミナからやっと連絡が来たのはお昼をとっくに回った頃だった


とりあえず無事でよかったけど





……すごくて大変ってどういうことだろう?





その一言が気になって思わずスマホをタップすると、何度かコールした後電話に出たのはパン屋のおばちゃんで





『はいはい、もしもし~?』


「……あ、あれ?えっと、チャンミナの電話……ですよね?」


『やだユノさんじゃない、ちょっと待ってね、チャンミナちゃん、愛しい旦那様から電話だよ、ほら!!』



ガタッゴソッボワボワッ



なんでチャンミナの電話におばちゃんが出るのかもわからないし、なんで電話を渡すだけでそんな音がするのかもわからない




『……も、もしもし?ユノ様?////』




………きゃーユノ様だって、やばい~




愛しい恋人の声の向こうでざわざわと響く女の人の声、これはおばちゃんの団体様ってことでいいんだろうか(汗)



「もしもし?お前大丈夫なの?」


『……へっ?////』


「なんか大変だって言うから心配してんの!!」


『あ、あの……大丈夫です////なんかでも凄くて、あの……こういうの初めてなんですけどっ……と、とにかく凄いんです////』



………やだぁ、初めてで凄いとか~



後ろで聞こえるわけのわかんない盛り上がりが怖いんですけど



チャンミナも何言ってるかさっぱりわかんないし(汗)




「とにかく大丈夫ならいい、今日は早めに帰るからお前も帰るときは連絡しろよ?」


『はいユノ様♡////』




………きゃーまたユノ様って言ったぁ~




チャンミナの後ろで響く黄色い声援(?)がかなり気にはなったけど、とりあえずは俺は仕事を早く終わらせるべくパソコンへと向き直ったんだ






















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. チャンミナのお茶会 7








~Cside~






「チャンミナちゃんこっちこっち!!」


「あ……おばさんすいません////」


「何言ってんの、分かりにくかったでしょ?みんなお待ちかねよ~」




パン屋のおばさんの家を探してウロウロと歩きまわって、どうしても分からなくてついにおばさんに迎えに来てもらった




近くならテレポーテーションもできたけど、まさか人前で魔法を使うわけにもいかなくて



し、正体だけはバレないようにしなくちゃ、だよね////




『あら~チャンミナちゃんいらっしゃい!!』


『待ってたのよ~ほら、かけて!!』


『どれどれ~噂のチャンミナちゃんね!!やだ可愛い!!まるでバンビね!!』


『お顔小さい!!私の拳ぐらいしかないわ~』




家に入るなり商店街で知り合いのおばさんや、知らないおばさんに囲まれちゃって、僕は言われるがままに席に座らされて



………こ、これはかなり恥ずかしいんだけど////



質問ぜめとかそれ以前の問題で、僕の話なんて全く聞いてもらえないっていうか……おばさん達の音量に掻き消されてしまうみたいで(笑)



パン屋のおばさんは呆れた様子で僕達をみていたけれど、暫くすると咳払いをして一旦皆んなを席へとつかせてくれたんだ




「皆んな落ち着いて頂戴!!チャンミナちゃんがドン引きしてるじゃないの!!」



『やだ~ごめんね~可愛くてつい構いたくなっちゃって♡』


『いっぱいお喋りしましょうね』



パン屋のおばさんの一声でおばさん達も落ち着いて、僕はホッとしてお土産の紙袋を差し出した



「あ、あのっ……これ、お土産のクッキーです、あの、よかったら////」


「あらあら、ありがとねチャンミナちゃん」


『あら、手作りね~』


『お料理上手なんだそうよ』


『新婚さんだとか!!』


『ええええ~やだぁ////』






じわじわと追い詰められた僕は、冷や汗がたらりと背中を伝うのがわかったんだ























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. チャンミナのお茶会 6








~Yside~






会社で自分のデスクに座り朝からパソコンと睨めっこ、そろそろ昼だってのになんだか落ち着かないのはチャンミナからの連絡がないせいか……





『今日のお茶会はお昼に集合なんです♡お昼も兼用で、一応着いたら連絡しますね♡あ、お弁当と一緒にクッキー入れておきましたから////』




ランチバッグに入ったおにぎりと可愛くラッピングされたクッキー、何でも今日のお茶会のお土産のお裾分けだとか


……そういや昨日せっせと作ってたっけ




『ユノ様のだけハートの形なんです♡////』




なんて、朝からもじもじして言われちまって、全く可愛くて仕方ない




俺と暮らしてもう1年以上は経ったもののまだ人間界に不慣れなチャンミナ、交友関係が広がるのはいいことだけど




心配で心配で仕事に集中なんてできるはずもない!!




「浮かない顔だな(笑)」


「!!ドンへ!?あ、こら!!」


「うーん、どれどれ?あ、あったあったコレ、俺んだから♡」


「はあ!?何言って!!」


「チャンミナからちゃんと連絡貰ったんだ、ドンへ様にもクッキーお裾分けしますってな~♪」




ドンへは人のランチバッグをゴソゴソと探ってクッキーを取りだし、ドヤ顔で俺の前に座った



「ユノ様は心配性だな(笑)」


「るせっ!!」


「意外としっかりしてんのに」



そんなことはとっくにわかってる!!頼りなげに見えるけどちゃんと自分を持ってるってことも!!



「単なる独占欲、だな(笑)」


「!!!!////」



ニヤニヤと笑うドンへに蹴りを入れて、俺はもう一度パソコンの画面に視線を移したんだ















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. チャンミナのお茶会 5







~Cside~





休日の朝は結局またユノ様に襲われちゃって、せっかく早起きして作ったフレンチトーストも半分くらいしか食べられなくて



ドンへ様はあの短時間でぺろっと食べて帰ったけど、大丈夫だったのかな////



なんだか喉に詰めてしまいそうなのに……



僕の体をたっぷりと堪能したユノ様は、お休みなのに会社に出かけてしまったから、少しお昼寝してからお茶会に持って行くお菓子を考えていた



『ほんでチャンミナはん何作るつもりなん?』



カタカタと魔法のランプが専用棚から話しかけてくる、相変わらずよくわからない訛りで生意気だけど、いつも相談相手になってくれるから助かってるんだよね




「うーん、ケーキにしようかって思ったんだけどね、アイシングクッキーでもいいかなって思うんだ」



『ほお~チャンミナはん洒落たもん知ってはるな~』



「だってほら、余っちゃっても持って帰れるでしょ?////可愛くラッピングしたりして、ね?」



『ほうほう、流石やな~で?さっきドンへはんが言うてはったアッチの話は大丈夫なんかいな』




き、聞いてたんだ////




あの後アッチの話しについてユノ様に教えてもらったけど、その………エッチの事だったんだよね////




そ、そんな話本当にしたりするのかな、おばちゃんといっても元は女の子なワケだし////



旦那さんの愚痴とか、子供さんの話題とかかなっめ思ってたんだけど




ぐるぐると考え込んでいるとカタカタと音を鳴らす魔法のランプ




『まあ、嫌なことは言わんでもええやん、たのしんできたらええ、な?』


「う、うん、ありがと////」






こうして僕はドンへ様にもランプにも励まされて、初めてのお茶会に挑む事になったんだ



















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紫苑☆

Author:紫苑☆
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