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苺な彼とビールな僕

. キスまであと少し 8











~Yside~








結局あの日は何もないままに終わったけど、チャンミンが俺を見る目がほんの少し熱っぽいのは気のせい、かな?///




お土産に買っていった苺のタルト、ついついがっついちゃって盛大にクリームを口のまわりにつけてる俺に





『ふふ、子供みたい///』





そう言って微笑む君の笑顔が眩しすぎて、ああ、やばい、自分を抑えきれないとかそんなことばっか考えちゃって




せっかくティッシュで拭いてくれたのに、慌てて顔を逸らしてしまったから





……ちょっと悲しそうな顔をさせてしまった





本当は抱き締めてキスをして、今すぐにでも押し倒してしまいたいとか





こんな俺の気持ちを知ったら嫌われてしまうかもしれない、よな





今まで付き合った子達とは違う想いがチャンミンにはあって、とにかく大切にしたくてたまんなくて





グイグイいけないっていうか、俺らしくないっていうか






……好きすぎてどうしていいのかわからない///







こんな自分の勝手な想いがチャンミンを不安にさせていたなんて、この時の俺にはわからなかったんだ























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. 好きがとまらない 1










~Cside~








「チャンミン、来週の監査の書類なんだけど」


「あ、出来てますよ、こっちのフォルダに入れてます」


「ん、ありがと、あともう少し付き合ってくれる?」


「残業ですか?勿論ですよ」



「ちげーよ」



「……え?わ///」





パソコンをカタカタと打ちながら振り返ると、思ったより近い距離にあるアーモンドの瞳に思わずフリーズしてしまう僕




そんな僕を見てクスクスと笑うあなたに見惚れてしまうとか!!




………ねぇ、ちょっと近すぎない?///






「ふふ、何驚いてんの?」



「だって急に///」



「いつもはもっと近くにいるのに?」



「!!!!///」



「あーはーはーはー!!」



「係長、特定の社員と遊ばないでくださーい!!」


「はいはい、すぐ行く、後で飯!!いいよな?」





そう言って肩を抱きながら囁くとか、あまりのさりげなさに溜息が出ちゃうけど




それって今日誘ってくれたってこと、だよね///





ユノさんと付き合い始めてもう2週間、これといって変わったことはないけど、やっぱり距離は近くなったから





いつもドキドキしちゃうんだよね///







仕事帰りに食事に誘われることはあるけど、まだちゃんとデートとかしたことがなくて





デ、デートとか!!///






僕から誘うのも何だし、まだまだ緊張して上手く話せないけど






これから2人で色んな想い出を作っていけたらって、そう思ってる僕なんだ





























































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. キスまであと少し 7










~Cside~









家に来たのはいいけれど、なんだか口がとんがっちゃってるユンホ先生





顔も赤いけど怒ってるとかじゃない、よね?





リビングに案内すると途端にアーモンドの瞳をキラキラとさせて




ズラリと並べた料理に今にも手が伸びそうになっちゃってるし(笑)




部活終わりだしお腹空いてると思ってちょっと作りすぎちゃったかな///




お土産に貰った苺のタルトは後で食べる事にして、とりあえずはコーラで乾杯をした




ビールは飲まないのかって散々言われたけど、やっぱり2人が飲むのがいいからって伝えたら





照れ臭そうに頭をぽりぽりと掻いて、慌てて食べたチゲで火傷しちゃうとか






ほんと見てて飽きないっていうか、可愛いんだよね///






いっぱい話していっぱいご飯を食べて、デザートなんて入らないんじゃないかって思ったけど





『苺のでっかいやつにして貰ったから!!』





そう言って嬉しそうに冷蔵庫を覗いて、ああ、それは別腹なんだって(笑)





駅前のケーキ屋さんはケーキの種類が豊富なんだとかやけに詳しかったりするし





ほんと子供みたい、なんだよね///





タルトを食べながら来週の差し入れのことを聞いてみたけど






『チャンミンの作ってくれたものならなんでもいいよ///』






なんて蕩けそうな笑顔で言われちゃって、結局メニューも何も決められなかった僕だったんだ





































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. Begin Again 32









~Yside~







「だから~なんかおかしいんですって!!」


「何がだよ、朝から煩いよミノ」


「2人の様子が絶対おかしい!!ユノさん、チャンミンに何したんです!?」


「ったく、なんもしてねーよ!!係長って呼べって言ってんだろ!!」


「だって~」






朝から盛大に絡んでくるミノに大きく溜息をつく、そうだ、こいつチャンミンのこと随分気に入ってたんだっけ




あの日、チャンミンに好きだって伝えた日から俺達は恋人同士になった





俺は別に誰に言っても大丈夫だけど、恥ずかしがり屋のチャンミンのこと





『か、会社の人にはまだ言わないでください///』





なんて上目遣いで訴えられたら、言うこと聞かないわけにはいかないっての!!




しかもまだって言ったし!!それっていずれはバレちまってもいいってことだよな!!





まあ人から見ても今のチャンミンはキラキラと輝いているから、恋をしてるってのはバレバレだけど




俺がその原因とか!!思わず顔が緩んじまう///





「あ~またユノさんニヤニヤしてる!!」


「るせっ!!係長だっつーの!!」


「じゃあ今度チャンミンを飲みに誘っちゃお~」


「はあ!?ダメだダメだ!!」






いつまでたっても諦めないミノを押しやりながら、遠目でクスクスと笑うチャンミンにこっそりウインクしたんだ















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. キスまであと少し 6









~Yside~







「お、おかえりなさい///」


「……た、ただいま///」






なんとかシウォンを振り切ってやっと辿り着いたチャンミンのマンション




途中で苺タルトなんかも買っちゃって、意気込んでインターホンを鳴らしたワケだけど




迎えてくれたのはデニムのエプロンをつけたチャンミンで、何故か片手にはお玉を持ったままだし




………チクショウ、可愛すぎる!!///




ただいまって言った自分が照れ臭すぎて、お互い黙ったまま暫く玄関で見つめ合うとか




ここでおかえりのキスしちゃったりとか!!!!///





「……あ、あの……口が///」



「………へっ?」



「と、とんがってます、けど///」



「……え……ええっ!?えっと……あのっ、すいません!!///」



「い、いえ///……あの、中、入りません、か?」



「は、はいっ!!///」






俺とした事がついつい妄想で先走っちまって無意識に口が………





あ、危ない危ない





キチンと靴を揃えてリビングへと入るとズラリと並ぶご馳走が目に入る





「すげえ、うまそう!!」



「ふふ、手洗ってきてくださいね///」



「あ!!そうだお土産!!苺のタルト!!」



「わ……ありがとうございます///」









嬉しそうに片目を細めて笑う君の笑顔に、やっぱり見惚れて動けなくなってしまう俺だったんだ



























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. Begin Again 31










~Cside~









ユノさんに突然告白されて、何が何だかわからないまま僕も好きって伝えて






本当に心臓が止まってしまうかと思った……






あの後家まで送ってくれたユノさんに別れ際キスされちゃって





あ………えっと、頬っぺたにだったけど///





フリーズしてしまった僕に『ごめん、我慢できなくて』なんて照れ笑いを浮かべるあなたに






………胸がキュッと音を立てた






まさか好きになって貰えるなんて今でも信じられないけど





『恋人になって欲しい』





そう言って真っ直ぐに僕を見つめるアーモンドの瞳に嘘はなかったから





今は信じて見ようって思う……






男同士とか


会社の上司だとか


僕で本当にいいのか、とか


色んなことを考えて心配になってしまうけど







こんな人生のサプライズ、僕にもあってもいいんじゃないかって思えるから







大切な人に出逢えた奇跡に感謝!!







僕とユノさんの恋はまだ始まったばかり、だよね!!










































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. キスまであと少し 5










~Cside~









「うん、これでよし!!」





夕食の準備を終わらせてテーブルに料理を並べるとやっと落ち着いた




なにせ帰ってからバタバタと用意を始めたから手間取っちゃって




後はユンホ先生が帰ってきたら熱々のチゲを出すだけ、だよね




あ、でもちょっと猫舌だったっけ……




さっきスマホに届いたメッセージ、もうすぐ帰るからとか、まるで旦那さんみたい///




お土産も買ったって書いてたけど、一体なんだろう




見かけによらず甘いものが好きなあの人のことだから、苺たっぷりのケーキかもしれないな





思ったよりも用意は早くできたし、今度の応援に持っていく差し入れでも考えてみようか





生徒達にはスポーツドリンクを凍らせたものとかでいいかな?アイスは溶けちゃう、よね





ユンホ先生にはお弁当とかどうだろう///





やっぱり聞いてみた方がいいよね……





この前買ったばかりの料理の本をパラパラと捲って色々と考えてみる





スマホでサクサクなのもいいけど、こんな風に本を見ながらとか、なんかテンション上がっちゃう





意外と可愛いものが好きだったりするし、タコさんウインナーをあーんしたり、とか





……わ、なんか暑くなってきちゃった///





真っ赤になったであろう顔をパタパタと扇ぎながら、ユンホ先生の帰りが待ち遠しくて仕方なかったんだ





































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. Begin Again 30









~Yside~










『………ぼ、僕も好き、です///』








そう言って旋毛が見えるほど俯いてしまった君、ぴょこんと飛び出した耳は真っ赤に染まっていて





堪んないな……





髪にキスをして暫く二人で抱き合っていたけど、そういやここ外だったとか思い出して慌てて離れる君





こんな時間に歩いてるのは恋人しかいないのに






「ユ、ユノさん………あの、どうして思い出しんですか?///」


「ん?家でアルバム見てきた」


「!!!!/////」


「すぐにわかったよ」


「………すいません、黙ってて」






会社で再会したあの日、後輩だってわかっていたらどうなっていただろう





こんな風に君を好きにならなかっただろうか





いや、それでもやっぱり俺は君に恋をしたと思う、いろんな事に夢中で全く周りが見えいなかった高校の頃とは違って





最初から君に釘付けだった………






「………いつかあなたに出会えても恥ずかしくない人間になりたくて」



「うん?」



「……やっぱり夢、みたいだ///」



「ふふ、夢じゃないよ」






瞳を潤ませて俺を見つめる愛しい人の手を取ると、そっと掌にキスをしたんだ

























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. キスまであと少し 4










~Yside~








「おうユノ、来週練習試合なんだってな」


「ん?ああ」


「こないだ負けたとこだよな~シム先生も見にくんだろ?」


「おまっ、なんで知ってんだ?」



「ふふん、俺の情報網を舐めちゃいけないぜ」



「あ!!また保健室行きやがったな!!」






やっとのこと部活を終えて職員室に荷物を取りに来たのに、運悪くシウォンに掴まってしまって






今日はチャンミンと約束してるってのに!!






バタバタと荷物をまとめる俺をじっとりと見つめるシウォン、ったく、タイミング悪いっての!!





「お前たまには付き合えよ、今日事務の子達と飲みに行くんだ」


「俺はいいよ、先約があんの!!」



「なんだよまたデートかぁ?」



「そ、そんなんじゃねぇよ///」



「またまた~顔に書いてあんぞ?今日あなたを襲います、みたいな!!」



「なっ!!!!///」



「クッ、その様子じゃ進展なさそうだな~」





腕を組んで俺の顔を覗き込みながら不敵な笑顔でうんうんと頷くシウォン





うっ………さすが鋭い……痛いとこついてくる!!






いつも二人で会う前は今日こそは!!って思うんだけど





妄想ばかりが先走っちゃって、その……そこまでいかないっていうか///





………眩しすぎる君に抑えが効かなくて////






『手出さないなら俺がもらっちゃうよ』






なんて笑いながら去って行くシウォンに、睨みながらも溜息しか出ない俺だったんだ























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. Begin Again 29










~Cside~









『好きだ』







そう言って僕を抱き締めるのはずっと心の中で想い続けていた人




………え?好きって?僕を……?ユノ…さんが?





「…………うそ///」


「嘘じゃないよ」


「……ゆ、夢かも///」


「ふふ、夢でもないよ、ほら」


「痛っ……ちょ!!///」





不意に伸びてきた綺麗な指が僕の頬をキュッと抓る、思いの外痛くて睨み返してやったのにニコニコと微笑むから何も言えなくなっちゃうよ///




「ね?夢じゃないでしょ?」


「………お、思い出したんじゃないんです、か?」


「思い出したよ」


「じ、じゃあ!!///」





夢じゃないのは分かったけど思い出したなら………もしかして僕、からかわれてる?




そんな事をぐるぐると考えていると、自然と涙が溢れてきて





「バカ、なんで泣くの」


「だ、だって!!」


「お前はどうなの?」


「……え?///」


「俺のことどう思ってる?」


「ど、どうって……!!///」


「ちゃんと聞かせて?」






真っ直ぐに落ちてくるアーモンドの瞳、ああ、なんて綺麗なんだろう





「………ぼ、僕も好き、です///」








消え入るように呟いた僕を満足気に見つめると、ユノさんは僕の髪に顔を埋めるようにキスをしたんだ























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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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