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苺な彼とビールな僕

. うちの秘書が真面目で困ってます 8









~Yside~







……あれからチャンミン様は少し大人しくなった






さて、俺がベッドまで運んだことを覚えているのか……そして、小さい頃のように額にキスしたことも




悔しそうに俺に向ける視線が堪らなく可愛いと思えてしまうとか




イさんにまた溺愛だ、なんて言われてしまうな(笑)





最近ますます綺麗になられたチャンミン様、れっきとした男性なのにこんな表現はおかしいのかもしれないが





男の俺でもドキリとする仕草をする時がある……





男性にしては撫で肩で、首筋から肩にかけての緩やかなラインが艶っぽく、見惚れてしまうほどの長い睫毛を揺らして






……いやいや、何を考えているんだ





最近の俺はどうかしている、主人であるチャンミン様にこんな感情を抱いてしまうなんて





この先、チャンミン様は誰かと恋に落ちてゆくゆくはご結婚もされて





俺はあの方の隣でずっと………





自分の部屋でパソコンに向かったまま仕事は何一つ進まない





全く何をやっているんだ俺は……






と、不意にノックの音が聞こえてチャンミン様がひょっこりと顔をのぞかせた




……ああ、そんな風だとまるで子供のようなのに






「ユノ!!」



「あ、はい、すいません、ぼんやりしてしまって」



「ん、お爺様から連絡があったんだ、別宅に行くから用意して?」



「承知しました」






俺はパソコンを閉じて席を立つと、ジャケットを羽織って車へと向かったんだ

















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. 熱血!!ユンホ先生 37










~Cside~








「やっぱりダメ、ですか」


「………はい、お気持ちは嬉しいんですけど、あの///」






待ち合わせのカフェでシウォン先生と向かい合ってこんな話、申し訳ないとは思うけど自分の気持ちに嘘はつけないから





シウォン先生は頭をぽりぽりと掻いて困ったように僕を見つめる





……ほんと、イケメンだよね///





大きな瞳に見つめられるとドキドキしちゃうけど、ユンホ先生とはまた別の感情





「やっぱり、ユノが好きなんですか?」



「………え?///」



「俺には聞く権利ない?」



「そ、そんなことは///」





改めて聞かれると困っちゃうけど、ここは素直に自分の気持ちを伝えた方がいい気がする




「………まだ、始まったばかりで///」



「……うん?」



「自分でもよくわからないけど、その……///」



「……そっか」





シウォン先生はそう言って大きく息を吐くと、後ろをちらりと見てクスリと笑った






「あいつ、あんな風だけど本当にいい奴だから」



「……え?」



「後ろでテーブルにめり込むくらい落ち込んでるから俺は先に帰りますね(笑)」







クイと親指を指したその先にはガックリと肩を落としたガタイのいい男の人……あれって





………ユ、ユンホ先生!?/////






あまりのことにフリーズする僕にシウォン先生はパチリとウィンクすると、颯爽と店から出て行ってしまったんだ





























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. うちの秘書が真面目で困ってます 7










~Cside~








ふと目を覚ますとそこはベッドの上だった






あ、れ?僕……確かキュヒョンとゲームしてて、そのまま……







いつのまにベッドに入ったんだろう、きっとキュヒョンとそのまま寝てると思ったのに





ベッドルームから出るとテレビの前ですうすうと眠るキュヒョンの姿があって、上にはちゃんと毛布もかけられていた





……ユノ?






額に触れた柔らかな温もり






夢の中の出来事だと思ったけどあれって現実のことだった?






小さい頃は眠れない僕にずっとついてくれていたユノ、額にキスするのはよく眠れるおまじないで





まさか………!!///





た、確かに思う存分ゲームもしたし、ぐっすりとは眠れたけど





昼過ぎに起きてユノの顔色を伺ったけど、普段と変わらないポーカーフェィスだし、キュヒョンも何も覚えてないって言ってたし




ただ一言人の顔を見るなり……






『チャンミン様、飲み過ぎはいけません』







そう言ってしたり顔でさらりと言われちゃって







本当に腹が立つのにそんな顔もカッコいいとか!!





大人ぶって虚勢を張っても、結局はユノの掌で転がされてる自分に溜息しか出ない僕だったんだ



















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. 熱血!!ユンホ先生 36










~Yside~








ちょっとカッコ悪いけどなんとか想いを伝えることもできたし、これからラブラブ甘々に突入ってとこでシム先生からの驚きの言葉!!







『………あ、あの、告白、されちゃって///』







ちょっと頬を赤らめて恥ずかしそうにするその姿、可愛いには違いないがシウォンの告白でそんなになってるとか許せない!!





週明けにでも断ると話していたけど、学校じゃ話せないから待ち合わせするとか言ってるし





そんなの放っておけるわけがないじゃないか!!でも……





『ちゃんと自分の口から伝えます///』





そう言い放たれてしまったら、ここはじっと我慢のチョン・ユンホ!!





と、思ったけど頭より先に体が動いてしまうのが俺の性分で、待ち合わせ場所のカフェに先回りして潜むとか




ほんと俺ってカッコ悪い(泣)





帽子を目深にかぶってメガネまでかけちゃって、新聞片手に入り口をガン見する





先に入ってきたのはシウォンのやつで、周りが振り向くほどのイケメンぶりにほんのちょっと心配になる





………いやいや、シム先生は俺の恋人!!





そして遅れて入ってきたシム先生は、これまた周りがざわつくほどの美人ぶりで、ああ、今日もなんて綺麗なんだろう





流石に会話は聞こえないけど、真剣に話す二人の表情にチクリと胸が痛んだ






……俺、何やってんだろ






伝えたらちゃんと連絡しますってシム先生に言われていたのに、こんなとこでこんな風に隠れているなんて





冷めちまったコーヒーをじっと見つめて溜息をつく





出逢ったばかりでまだ始まったばかりの恋、相手を信用出来ないのは自分に自信がないからで





ぐるぐると考えていると、ふと誰かが俺の目の前に立っていた





視線をあげた先には困ったような顔をしたシム先生が、小首を傾げて俺の顔を見つめていたんだ




































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. うちの秘書が真面目で困ってます 6








~Yside~







………もう二人とも寝てしまったのだろうか






夜中過ぎに部屋の前を通った時は、随分と騒いでいたようだったからそのままにしておいたが





流石に明け方になると大人しくなった、かな(笑)





最近では酒も飲まれるようになったチャンミン様に心配は絶えないけど






あまり言いすぎると鬱陶しがられてしまうから






それでも気になって静かになった部屋を覗けば、ラグの前で折り重なるように眠る二人の姿が目に入る





………こんな事だと思った





キュヒョン様の背中にぴったりと張り付いて体を丸くするチャンミン様




……このままでは風邪をひいてしまう




キュヒョン様に毛布をかけると、俺はチャンミン様の体をそっと抱き上げた




少しだけ瞼を開いたチャンミン様はとろりとした表情で、頬が赤いのは酔っているからか





「……ん……ユノ?」


「飲み過ぎですよ、ベッドにお連れします」





久しぶりに触れたチャンミン様の体は相変わらず折れてしまいそうに細くて




いつもならこんな風にすると慌てて体を離してしまうのに、今日は随分と大人しくしておられる




それどころか俺の首にぎゅっと腕を絡ませて…




そうして貰えるのがなんだか嬉しくて、思わず緩む口元を抑えてそっとベッドへ横たえた






「………やだな」


「……え?」


「………また夢?……すぐに覚めちゃうのに」


「……チャンミン様?」


「………ユノ、側にいて……」



「……はい、いつでも側におりますよ」







そう言って瞳を潤ませるチャンミン様の額に、ぐっすりと眠れるようおやすみのキスをしたんだ


























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. 熱血!!ユンホ先生 35









~Cside~









ユンホ先生からの突然の告白、あまりの急展開に心臓が口から飛び出るかと思った





こ、恋人とか………ふわふわとしてまだ実感は湧かないけど///





シウォン先生のことはちゃんとしないと、ね





数日前に告白されたばかりなのに、いきなり恋人が出来ましたって言うのもなんだけど





好きな人がいるってことは伝えないときっと傷つけてしまうから……






ユンホ先生は、シウォン先生に自分から伝えようかと言ってくれたけど





ちゃんと自分で言わなきゃって思った





でも、心配そうなユンホ先生はちょっぴり妬いてくれてるみたいだから





それはそれで嬉しい、かな///





週が明けて学校で会ったシウォン先生に、仕事終わりに待ち合わせの約束をして




流石に学校でこんな話は出来ないから、一応ユンホ先生にも了解を得て





少し緊張気味に待ち合わせのカフェへと向かったんだ





うまく伝わるかわかんないけど、やっぱりユンホ先生との事は話さなきゃならないし





大きく深呼吸をして自分に気合を入れた





「シム先生!!」


「シウォン先生、お待たせしました」






カフェに着いて同じく緊張気味のシウォン先生の後ろに、まさかユンホ先生が隠れていたなんて、この時の僕は思いもしなかったんだ










































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. うちの秘書が真面目で困ってます 5









~Cside~








「だからぁ、何かアピールしないと始まんないよ?」


「煩いよキュヒョン///」


「ちょっと酔ったふりしてみるとか、さ?」


「……ユノは僕となんか飲んだりしないもの///」


「うわ、重症だ!!ほらチャンミン!!そこやばい!!」


「うわー!!待てって、くそっ!!あーーー!!」






キュヒョンと二人ゲームをしながらうだうだとたわいもない話、今日は夜通しゲームをする予定なんだよね




社長だなんて名ばかりで、まだまだ勉強しなきゃいけないことも多いから、たまには息抜きしなきゃやってらんない




明日は休みで予定もないし、たまにはこういうのも必要だと思う




それでなくても厳しいお爺様に育てられて、僕の心の拠り所といえばユノだけだったから




いや、お手伝いのイさんも、かな(笑)




そんな小さい頃から一緒にいる僕を恋愛対象に見てもらえるなんて思ってないけど




自分の気持ちに嘘はつけないから…




どうせね、政略結婚とかさせられるに決まってるし、今はユノを好きでいたっていいよね





そりゃ振り向いてくれたら言うことないけどさ……





キンキンに冷えたビールの缶を開けてゴクゴクと飲み干す、実は成人前からずっと飲んではいたけど、最近は堂々と飲めるからついつい調子に乗ってしまうんだ





「チャンミンいい飲みっぷり!!」



「だろ?よーし、あともう一回戦!!」



「おお、来い来い、またやってやるぜ!!」



「ふふん、見てろよ~僕の実力を舐めるな!!」



「流石社長!!」



「だからやめろって(笑)」






ビール片手にゲームを再開した僕達は、お互いに牽制し合うとテレビ画面に集中したんだ































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. 熱血!!ユンホ先生 34










~Yside~










『お、俺の恋人になってくれますか?///』


『………はい///』







風呂上がりのまんまリビングで向かい合っての告白、全然ロマンチックじゃないけど、どうやら想いは伝わったみたい!!




こ、これはこのままキス………とかしちゃっても?///





真っ赤になって俯いたままのシム先生の頬に手を伸ばそうとした瞬間!!





「あっ!!///」


「うへっ!?」


「………ど、どうしよう、シウォン先生が///」





シム先生の口から漏れたのはシウォンの名前で、なんでよりによってこんな時にあいつのことなんか……




オロオロとするシム先生の手を取ってソファへと促す、これはとりあえず事情を聞かないと!!





「シウォンが何か?」





少々不機嫌になってしまうのは仕方のないこと、シム先生は不安げに瞳を揺らして視線を泳がせた





「………あ、あの、告白、されちゃって///」


「……は!?」


「俺のこと考えてくれって言われて……///」


「ダ、ダメだ!!」





あまりのことに立ち上がり拳を握りしめる俺!!シウォンの奴め、抜け駆けしやがって!!





「ユンホ先生、あの……ちゃんとお断りしますから、その……それまで待ってください///」





一人で燃え上がっているとツンツンと服を引っ張る愛しさの塊!!




くそう!!可愛いすぎるぜ!!///




俺はこのまま押し倒したい衝動をなんとか抑えると、シム先生の手を取って大きく頷いたんだ


































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. うちの秘書が真面目で困ってます 4










~Yside~









「……は、キュヒョン様が、ですか?」



「うん、週末泊まりにくるから」



「承知しました、では客間の用意を」



「いや、僕の部屋で寝るからいいよ、余分に毛布だけ出しといてくれたら」



「……は」






大学からの帰りの車の中、本を読みながらこちらには目もくれずそんなことを言われてしまった





キュヒョン様……チャンミン様の中学からの同級生であり悪友でもある






社長に就任されてからはあまり外にも出られなくなったから、チャンミン様としてもつまらないだろう





だが、同じ部屋でと言われると……





いやいや、夜な夜な出かけて行かれるよりはずっとマシなはず、何を考えているんだ俺は






ハンドルを握りながら頭を横に振ると、ふとバックミラー越しにチャンミン様と目が合う





何か言いたげな風なのにすぐに視線をそらされてしまうから、結局は何も言えないままになってしまう




最近こんなことが多くて、あまり話が出来ていない気がする





……昔は何でも話して下さったのに






物憂げな横顔はあまりに儚げで不安になる







俺はチクリと痛む胸を抑えながら、わからないよう小さく溜息をついたんだ
















































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. 熱血!!ユンホ先生 33








~Cside~









『俺、あなたのことが好きなんです!!///』






バスルームから出てきたユンホ先生、濡れた髪がなんだか色っぽくてドキドキしてしまうのに




そんなこと言われちゃって、僕は………///




「あ……あの///」


「と、泊めてもらった上に図々しくてすいません!!で、でも!!昨日言えなかったから!!///」




……ああ、やっぱり告白しようとしてくれてたんだ





なのに酔っ払って僕を抱きしめたまま眠ってしまうなんて




本当にこの人には敵わない(笑)





「昨日ね、離してくれなくて困ったんですよ?」



「………へ?///」





俯いたまま僕の手を握るユンホ先生をそっと離して、僕はタオルへと手を伸ばした




ポタポタと落ちる雫を押さえるように髪を拭く、だってこのままじゃ風邪ひいちゃうし……





突然の僕の行動にフリーズしたユンホ先生、ほんのり顔を赤らめるとアーモンドの瞳を潤ませて





「結局僕はあなたの腕の中で眠ることになってしまいました///」



「……あ///」



「……でも、とても安心できたんです///」



「……シム先生?///」



「まだよくわからないけど、その……僕も///」






自分で言ったことが急に恥ずかしくなって俯いてしまう僕、そしてふわりと伸びてきた腕にあっという間に閉じ込められて






「お、俺の恋人になってくれますか?///」


「………はい///」






朝から息もできなくなるほどぎゅうぎゅうに抱き締められて、胸が熱くなるのを止められ無かったんだ
































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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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