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苺な彼とビールな僕

. 君に会うまで 26









~Yside~







『まあ~ユンホさんたら!!なんで早く言ってくれなかったの!!』


「ばあちゃん声デカすぎ!!うるせえっての!!」


『まあまあ!!それも私が海外にいるときに連絡するなんて!!確信犯ってやつね、そうなのね!?ああ!!すぐには帰れないっていうのに!!で?経過は順調なの!?チャンミンさんは!?』






電話の向こうでわあわあと騒ぎ立てるばあちゃん、ったく!!電話すんじゃなかった



安定期に入っておちついたから、少しでも早く知らせてやろうと連絡してやったのに




まさか旅行で海外に行ってるなんて……




そういや姉貴がそんなこと言ってた気がする、すっかり忘れて連絡しちまったもんだから、地球の裏側からでも飛んで帰ってきそうな勢いだな(笑)




『とにかく帰ったらすぐに会いに行きます!!よろしくて?』



「ああ、チャンミンも待ってるから」




『ああ!!どうしましょう!!ベビー服をオーダーしなきゃ!!』




「ちょっ!?ばあちゃん!?おい!!」





まるで独り言のようにそう呟くとさっさと電話を切ってしまったばあちゃん




ったく!!喜び過ぎだっつーの!!(笑)





まあ、待ちに待った孫なんだから仕方ないか





妊娠が発覚してから暫くは辛そうにしていたチャンミンも、最近は悪阻も治ったのか元気になってきたし




あんまり俺が甘やかすもんだから





『病気じゃないから大丈夫ですよ///』





なんて言われちまって、だからその上目遣いは腰に来るんだっての!!///




あれからその……ソッチの方も当たり前に控えていて、俺は一人悶々と夜を過ごしていたわけだけど




『今日の検診で聞いてきますから///』




自分でそう言ったクセに真っ赤になって俯いちまうお前が堪んなくて





壁に押し付けて朝からエロいキスをして、こっ酷く怒られちまった俺なんだ


























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. ユノ社長は新人秘書がお好き 18









~Yside~






先日の同行から1週間、目を合わすたびに真っ赤になる君に思わず笑ってしまうけど





……あれから少しは打ち解けてくれただろうか





会社では話す機会は少ないが、秘書室の中をパタパタと走り回る姿はとても新鮮で





……つい、その姿を目で追ってしまうんだ





少々鈍臭いのがたまに傷だが、ここ何年かは仕事漬けの毎日だったから、こんな新鮮な気持ちになったのは本当に久しぶりで





正直、自分でもどうしていいかわからない





この気持ちは何……?





食事にでも誘ってみようかと考えてみたけど、こんなに人目の多い所で声なんてかけられないし






男相手に何考えてんだって思うけど、くるくると変わる表情とか、溢れそうなバンビアイとか





頭に浮かぶのは君のことばかりで






職権濫用でまた外の仕事に連れて行こうかなんて考えたりして





俺ときたらまったく、ろくな社長じゃないな(笑)





どうやったら君に近くなれる?


歳だって10も離れていて


仕事以外のことはからきし駄目で








ねえ新人君、教えて欲しいんだ、君を見るたび胸が苦しくなる理由を





君に触れれば何かわかる気がして………
















































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. 君に会うまで 25









~Cside~








「チャンミンただいま!!また持って帰って来たぞ!!」


「……え?ちょ、ユノ!!///」





仕事から帰るなりどさりと置かれた段ボール、中には有名なブランドのベビー服がたっぷりと入っていて





「……また貰って来たの?」


「会社にあったサンプルなんだよ、好きなの選べよ」



「こ、こないだも貰ったよ?///」



「着替えとかいっぱいあった方がいいだろ?な?」



「……そりゃあそうだけど///」






僕の妊娠が発覚してから、ユノはこれでもかってくらいベビー服をたくさん貰って帰ってくるから






………ほんと困るんだよね///





まだ安定期にも入っていないし、性別だってわかんないのに





でも……あんな風に嬉しそうに言われたら何も言えなくなっちゃって





結局は僕もこれいいな、なんて選んじゃうとか、二人とも早くも親バカを発揮してるっていうか(笑)





先が思いやられる、よね(笑)





一応空いてた一部屋を片付けて子供部屋にする予定だけど、服だけが増えていって




これでお祖母様にも知らせたら一体どんなことになっちゃうんだろ(笑)




悪阻も酷くないし体調もいいから仕事は変わらず行ってるけど




皆んなとても優しくしてくれて……





『チャンミンさんの子供ならきっとかわいいですよね!!』





なんて言われるけど、僕的にはユノに似た子供が生まれて欲しいって思ってるんだ/////



























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. ユノ社長は新人秘書がお好き 17








~Cside~






「で?どうだったのさ~初の社長のお供は」


「………ど、どうって、別に///」


「ふうん?チャンミン顔赤いよ?(笑)」


「う、煩いよキュヒョン!!///」






今日は悪友のキュヒョンとの定例飲み会、ま、定例っていっても週一くらいで飲んでるけど(笑)



大学が一緒だったキュヒョン、家も近いし趣味も合うしで、なんだかんだと相談にのってくれるいいヤツなんだよね




「でもさ、初めての同行で居眠りしちゃうなんて、チャンミンもなかなかだよな(笑)」





そう、この前せっかく社長に同行させて貰ったのに、仕事もろくに出来ないまま帰りは疲れちゃって車の中でぐっすり…




しかも!!しかもだ!!////




目が覚めたらアーモンドの瞳がこれでもかってくらい近くにあって、ああ、近くで見たら睫毛長いんだ、なんて思っていたら




なんと僕は社長の肩に凭れかかって眠っていて!!/////




驚いて車の中なのに飛び上がって頭をぶつけて社長には爆笑されてしまうし




運転手さんだって目を丸くしてるしでもう何が何だか(泣)




ひたすらに謝る僕に社長は笑って許してくれたけど





『可愛い寝顔が見れたからいいよ』





にっこりと笑ってそんなこと言われちゃって、女の子みたいに胸がキュンと音を立ててしまった!!/////




「チャンミ~ン?こら、帰ってこい!!」


「……あ///」


「あ、じゃないよ~せっかく飲みに来てんのに」


「ご、ごめん///」


「ま、楽しそうだからいいけどさ、襲われないようにね(笑)」


「キ、キュヒョン!!/////」





ニヤニヤと笑いながら僕の顔を覗き込むキュヒョンを思いっきり睨みつけて、僕は残りのビールを一気に飲み干したんだ





























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. 君に会うまで 24









~Yside~







今日病院に行ったチャンミンから、その……出来てたって連絡を貰って




外出先にもかかわらず思わずガッツポーズを決めてしまって、周りの奴らに爆笑されてしまった





でも、嬉しいんだから仕方ないよな!!





こんなに早く父親になるなんて思いもしなかったけど、家族が増えるってことは守るべきものが増えるってこと




俺もしっかりしないと、だ!!




本当なら病院も付き添う予定だったのに、急な仕事で行けなくなっちまって




『一人でも大丈夫ですよ、ユノはしっかり働いてください///』




なんて笑顔で送り出されて、あいつの方が先にしっかり母親の顔をになってる気がしてちょっと悔しい気がした(笑)





そういやばあちゃんへの連絡は安定期に入ってからすることにしたんだ




だってまだわかんねーし、もしかしたらってこともあるし




そんな悲しいことは絶対に起きて欲しくないけど、チャンミンがもしものこともあるかもしれないからって




だってばあちゃんに余計な心配かけたくねーしな!!




そういうとこ気がまわるっていうか、とにかく人のことばっかり先に考えちまうお前が愛おしくて





帰ったら真っ先に抱きしめてやらなきゃって思ってたら、やっぱりニヤニヤしちまって、周りからまた冷やかされた俺だったんだけど




































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. ユノ社長は新人秘書がお好き 16










~Yside~







「おや、寝てしまわれたんですか?」


「ああ、だいぶん緊張していたようだからね」


「随分と大物な新人さんですね?(笑)」


「ふふ、そうだな(笑)」





バックミラー越しに目を丸くする運転手のコンさん、一日のスケジュールを終えて会社へと戻る車の中ゆらゆらと揺れていると思ったら




新人君は居眠りを始めてしまった(笑)




車の中とはいえまだ仕事中、本来ならすぐに起こして注意すべきなのかもしれないが




今日は色々とあったから、許してやろうか…




最初は緊張してガチガチだったけど、慣れれば頭の回転の速い子のようで




先が楽しみ、だな…




それに、いつもは見つめるとすぐに真っ赤になって俯いてしまうから




こんなにじっくりと新人君の顔を見るのは初めてかもしれない




夕陽に照らされた頬はつやつやと輝いて、長い睫毛はくるりと巻いて天を仰いでいるし




何故だろう、どこか儚げな雰囲気もあって、目が離せなくなってしまう





肘をついてじっと眺めていると、夢でも見ているのかゴニョゴニョと寝言まで言い始めて






「……はぃ、すぃませぁん…テミンさん……むにゃ」





眉を下げて申し訳なさそうに呟くから思わず吹き出してしまった!!






ぐらぐらと揺れる体を俺の肩へと引き寄せて、ふわりと触れる柔らかな髪に






ドキドキと胸が高鳴るのを抑えられない俺だったんだ







































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. 君に会うまで 23










~Cside~









「やはりそうでしたね、おめでとうございます」






くるりと椅子を回して振り返った先生は、にっこりと笑ってメガネを外した




あのパーティの日、体調が悪くなって店で動けなくなって




先生にもしかしたら、とは言われていたけど、やっぱりそうだったんだ///





嬉しくてユノに話しちゃったから、もし違ったらどうしようって不安だったけど




なんだろ、お腹を撫でていたら不思議な気持ちになって、確信のようなものが持てたっていうか




……ユノと僕の子供、だよね///





「とりあえず安定期に入るまでは気をつけてください、診察は月に一度ですが体調が悪い時は必ず連絡してくださいね」



「……はい///」



「妊娠は病気ではありませんからね、そんなに慎重にならなくても大丈夫です、よかったですね!!」



「はい!!///」




本当は今日はユノもついてくるって張り切っていたのに、急な仕事が入っちゃって来れなくて





……連絡してあげなきゃ///





子供が出来たかもって伝えた時はフリーズしちゃったからドキドキしたけど





本当に喜んでくれて……






今でも十分に甘やかされてるのに、これからはもっと頼っていいから、なんて(笑)





ふふ、どんなパパになるのやら……





ねぇ、お腹の中の天使君

君はまだとても小さいけれど

大切にするから

ずっと守ってあげるから










病院の待合室でお腹に手を当てながら、君に思いが伝わるように心の中でずっと願っていたんだ

































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. ユノ社長は新人秘書がお好き 15









~Cside~








『恋人とかいる?よかったら俺と付き合わない?』





イ社長にぎゅっと手なんて握られて、どうしていいかわからずフリーズしてしまう僕




聞けば社長の昔からの友人だとか、あまり無下には出来ないけど、こんなナンパみたいなことやめて欲しい///





ぐるぐると考えている隙にサッと腕を引かれて僕は社長の後ろに隠されてしまって




……一瞬何が起きたのか




腕を引かれて社長が庇ってくれたんだってわかった時も、その……腕は離してもらえなくて///




「勝手に触るな」




なんて睨みを利かせて、後ろ姿からもオーラ感じちゃって……




ドキドキしてしまう、とか/////




結局その後の食事の時も、やたらと僕に絡んでくるイ社長から遠ざけるように僕を守ってくれて




もう何がなんだか……




帰りの車の中ではやけに寡黙になってしまった社長に、こんな厄介なことになってきっと怒らせてしまったと思ったのに




「今日は悪かったね」


「……あ、いえ、あの……///」


「ま、ドンへは美人が好きだから仕方ないか」




………び、美人!?///




「自慢してやろうと思ったからバチが当たったかな(笑)」




なんて微笑むあなたの笑顔に、高鳴る胸を抑えきれない僕だったんだ

























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. 君に会うまで 22










~Yside~








『………僕、その……出来た…かも///』






そう言って俯いちまった丸い後頭部、え……出来たって、その……えっと?///




暫くフリーズしちまって、あんまり俺が黙ってるから上目遣いでチラリと覗き見るとか




……それ、腰にくんだけど///





「………ユノ、あの///」


「いや、それってつまり……///」


「あ………うん、そう、なんだ///」





二人で向かい合って、お互いに照れまくって目も合わせられないとか!!///



なんだよ!!すげーじゃん!!すげー事だよ!!





「チャンミン!!!!」


「……え?わっ!!///」


「どうしよう俺すげー嬉しい!!本当やばい!!///」


「……ユノ///」





強く引寄せて腕の中に閉じ込めて、もうなんて言っていいかわかんないけど




ただ幸せで

ただ大切で…





潤んだ瞳に浮かぶ透明な雫、指で拭えば愛しそうに擦り寄るから堪らなくなる





「……あ、でもね……まだちゃんと診てもらわないと…///」


「ん、わかってる」


「もしかしたら、その…///」


「大丈夫、とりあえず今日は休んで、な?」


「……はい///」





腕の中で震える唇に口付けて、お前の中に宿る小さな命ごと包み込むよう抱きしめたんだ


























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. ユノ社長は新人秘書がお好き 14










~Yside~







「やあユノ!!なんだ今日は随分と綺麗な子連れてるな~」


「ドンへ久しぶりだな、景気はどうだ?」



「お前のとこほどじゃないけどな!!どうだ?今夜一杯?」



「待て待て、まだ昼も食べてないんだぞ?(笑)」






二つ目の取引先は幼馴染のドンへが経営する会社、最近先代が体調を崩して跡を継いだばかりの新米社長ってやつだ




家同士の付き合いで昔から仲が良くて、まあ、所謂悪友ってやつ




もちろん仕事の話もあるが、今日は新人君の研修も兼ねてのこと




俺の後ろで小さくなる彼は、俺達のやりとりに驚いて大きな瞳をくるくるとさせて




………つい、口元が緩んでしまう、な





「おい、ニヤニヤしてないで早く紹介しろよ?」



「ん、ああ、うちの新人のシム・チャンミンだ」



「あのっ……イ社長はじめまして!!シム・チャンミンです!!よ、よろしくお願いします!!///」





ペコリと頭を下げる新人君、なかなかいい挨拶だなんて感心していたら、ドンへは新人君の手を取ってニコニコと微笑みかけていて






「君、本当に美人だな~」


「………へっ?///」


「恋人とかいる?よかったら俺と付き合わない?」



「……へっ?へっ?/////」





初対面から新人君を口説きはじめたドンへに、慌てて腕を引き離した俺だったんだ




















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紫苑☆

Author:紫苑☆
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