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苺な彼とビールな僕

. シークレットサービス 24









~Kside~








『ね、お願い、キュヒョンは僕の味方でしょ?♡』





そう言ってカラカラと笑って電話を切ってしまったチャンミン様、ああ、また僕の心配事が……




チャンミン様のお母様の世話係である僕の母さんと同じく、僕も小さい頃から王子にお仕えして来たけど、昔から天真爛漫っていうか、変わんないっていうか



とにかく興味のあるものにはトコトン追求して極める性格で、それが良くも悪くもチャンミン様の特徴とも言えるけど





『将来目指すのは実業家、やっぱりお金が一番だよね』




なんて言ってたチャンミン様だったのに、今度の興味の対象は随分と違ったみたいで




まさかシークレットサービスで指名したチョンさんにあそこまで夢中になってしまうとか!!



ま、あれはきっと彼を選んだ時からの一目惚れだったって思うけど



しかもいつの間にかチョンさんも王子のことを……





こんなに離れた国の、しかも性別も同じ人間に恋をしてしまうとか




運命としか言いようがない




とはいえ前途多難な恋の手助けをさせられる僕としては、かなりの苦労を余儀なくされるであろう




はあ、なんだかんだでチャンミン様には弱い僕(泣)




またすぐに戻ってくる我儘王子の笑顔が目に浮かぶと、溜息しか出ないぼくだったんだ






















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. 健全なる同棲 29







~Cside~






『シム・チャンミン、俺と結婚してください』




まさかそんな事を言われるなんて……




突然のプロポーズに涙が溢れて止まらないのに、容赦なく降り注ぐキスに何も言わせて貰えない




そのままベッドルームへ行こうとするユノに、どうしてもシャワーだけはとお願いして




『じゃあ一緒に浴びよう?答えはイエスしか受け付けないけど』



なんてニヤリと笑われたら反論なんて出来るわけがない



……そういうのってずるいと思うのに/////




「………んっ……待って……あ/////」


「待てない」


「……あっ………ん……はぁっ……」



「ん、もっと感じて?」


「……あっ……ああっ!!/////」




結局はシャワーを浴びながらイかされてしまって、くったりとしたまま抱えられるようにしてベッドルームへと連れていかれて




恥ずかしさにタオルで必死に隠そうとする僕に、雨のようにキスを降らせながら囁く愛の言葉は




甘く響いて僕を痺れさせる……




ユノの大きな手に全身を撫でられて、今まで出した事のないような甘い声を上げてしまって




そんな僕を満足気に眺めながら、ユノはゆっくりと僕の体を開いていった




話したいことも色々あったし

2人でワインも飲みたかったのに




そっか……慌てなくていいんだ



これから先ずっと一緒に過ごせるんだって

2人で1つずつ時を重ねていくんだって




溢れるほどの愛を全身で受け止めて、僕はその夜ユノのものになったんだ






















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. シークレットサービス 23








~Cside~






『チャンミン様!!そんなのダメですっ!!』


「ええ~大丈夫だよ、母様は反対してたけど2番目の兄様は良いって言ってくれたもん」


『で、でも………』



「ね、お願い、キュヒョンは僕の味方でしょ?♡」


『うう~(泣)』




電話の向こうのキュヒョンが頭を抱えているのが想像できて思わず笑っちゃったけど、なんとか納得してくれたみたい



そう、あれからもう2ヶ月が経った




一番上の兄様が王位について新体制が始まり、やっと国の情勢も落ち着いてきた




他の兄様達も新たな地位を与えられて、それぞれに新しい生活を迎えていたけど



僕には目標があるから!!



既に実業家として活動している2番目の兄様は、僕の一番の理解者で、一番好きな兄様



色々と力になってくれるし、とっても頼りになるんだ



結局僕って甘やかされてるって思うけど、こういうのは末っ子の特権だって思って良いよね



だって逢いたい人がいるから頑張れる



ユノからの連絡はあんまりなくて不安になっちゃうけど、その分僕が連絡してるしきっと大丈夫だよね、うん



この前は『送りすぎだ』なんて怒られちゃったけど、そんなことで怯む僕じゃない(笑)



だって好きになっちゃったんだから////




少しだけ待ってて

きっとすぐに逢いに行くから




早く大人になってあなたに追いついて、きっと夢中にさせてみせるから!!


























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. 健全なる同棲 28







~Yside~






『家で待ってられなくてさ、迎えに来た(笑)』




こんなセリフちょっとカッコ悪いって思うけど、ホントの事だから仕方ない



アリスと別れて一旦は家に向かったものの、どうしても逢いたくなってここにきてしまった




「………ユノ?////」




いくら店の裏口だといっても、大通りからすぐの路地で人目だってあるのに




……抱き締めずにはいられない

……愛しくてたまらない




「ん、帰ろう」




そのまま手を引いてタクシーに飛び乗って、手を繋いだまま2人とも無言で、でもそれがなんだか心地良くて




なのに部屋に入れば慌てて逃げようとするから、背中からギュッと抱き締めた




「こら、逃げるな」


「……ご、ご飯作らなきゃ////」


「ダメ」


「シ、シャワーだって……!!////」


「……さっき、アリスに会った」


「………え?」




驚いて振り返ろうとする体を更に抱き締めて、耳元に口付ければピクンと跳ねる体が愛おしい




「子供、産んでみせるって言ったんだって?」


「………あ////」


「俺の子供、産んでくれるんだ?」


「………ユノ、あの////」


「愛してる」


「………////」


「シム・チャンミン、俺と結婚してください」


「!!!!////」


「返事は?」


「………はい////」





抱き締めた腕に透明な雫がポタポタと落ちる、腕の中のお前は少し震えていて




くるりと体を返せば俯いてしまうから、両手で頬を包んでそっとキスをしたんだ

























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. シークレットサービス 22








~Yside~






……帰っちまった、か





空港から飛び立つ飛行機を眺めながら、別れの間際まで離れようとしなかった王子の温もりを思い出していた




……それにしてもまさかあんなこと言うなんて




『ユノ……あの、シテもいいよ?////』




モジモジと俯いたまま小声で何を言い出すのかと思ったら




チラリと覗く瞳が潤んでやけに艶っぽいとか!!




別れの夜は寝付くまではベッドに座っていたから、結構自分を抑えるのに必死だったっていうのに




全く、無意識の小悪魔って奴だな(笑)




キュヒョン曰く王子からは幸せオーラが出ていて、ここにきてからぐっと大人っぽくなったって話していた




『人って恋すると変わるんですね』




なんてニヤニヤしながら言われちまって、思わず咳払いで誤魔化してしまった




はじめにあった頃よりずっと綺麗になった王子は、自分のあるべき場所へと帰って行った




『絶対すぐに来てみせる!!』




そう宣言して帰っていったけど、そう簡単にはいかないだろう




……また、会えるかな




最後に強請ったキスの顔が可愛すぎて、こっそり写メを撮ったのは内緒の話


























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. 健全なる同棲 27








~Cside~







『ごめん、急に人と会うことになった、少し遅くなるよ』




休憩の合間に見たユノからのメッセージ、今日は定時で上がるって話してたのに、仕事だろうか



明日はいよいよ待ちに待った週末、こんな風に日にちを決められているのは恥ずかしいけど、ユノの希望だから仕方ない、かな/////



……勿論僕も期待してるけど




「チャンミン、悪いこっち!!」


「あ、はい////」



ユノのことも気にはなるけど、とりあえずは仕事を終わらせて帰るのが先決、いつもならイェソンさんと交代するように帰ってるけど、もう少し頑張らなきゃ



今日は予約のお客さんも多くて、それからスマホなんて見てる暇は無くて、バタバタと仕事を終えてそれでも早めに上がらせて貰った



……遅くなっちゃったな



鞄に荷物を詰め込むようにして外へ出ると、店の前に立っていたのは愛しい恋人の姿で




「……ユノ?」


「やあ、お疲れ」


「え……どうして?////」


「家で待ってられなくてさ、迎えに来た(笑)」



……いつからここに?仕事終わりで疲れてるのに




ふとスマホに目をやればユノからのメッセージが届いていて、もう1時間も経ってるじゃないか!!




「ずっと待ってたの?ごめんなさい気付かなくて」


「いいんだ、俺が勝手に待ちたかっただけだから」





そう言って伸びてきた腕が頬を掠めた瞬間、僕はユノの腕の中に閉じ込められていたんだ































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. シークレットサービス 21








~Cside~






結局、僕は国から連絡があって3日後に帰国することになってしまった



帰るまでの間はユノに変わらずについて貰って、行きたかったプラモデルの店にも連れて行ってもらったり、大きな本屋に連れて行ってもらったり



キュヒョンもなるべく僕のそばにいるようにしてくれて、僕って皆んなに心配かけてばかりで




……もっとしっかりしなきゃって思った




ユノは相変わらず一緒には寝てくれなかったけど、最後の夜はベッドの横について僕が眠るまで手を握ってくれた




ほんとはね、キス以上のことをして欲しくてお願いしてみたんだけど




『お前が次に来た時に貰うから』




なんて不敵な笑顔で返されてしまって、その後はちょっと困るくらいの大人なキスをされてしまった




僕がユノを振り回しているように見えて、結局は掌で泳がされてるっていうか




大人の余裕ってやつなのかな……それってちょっと腹がたつけど



好きだから仕方ない、よね////




戴冠式が終わってすぐにこっちに来れるかはわかんないけど、絶対来てみせるって宣言してやった




『楽しみにしてるから綺麗にしとけよ?』




そう言って僕のお尻をパチンと叩くユノは、実はとってもエロいんじゃないかって




今度は別の心配をしてる僕なんだ(笑)






















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. 健全なる同棲 26








~Yside~







やっとの事で出張から帰って来て、まあ、2日ぐらいはハードスケジュールのツケがまわって体もキツかったけど



……あいつの笑顔を見れば疲れも吹っ飛ぶってもんだ



「チーフ、顔面(笑)」


「るせっ!!」


「はいはい、今日は大切な日ですもんね~」


「ちょ……テミン!?」


「そんだけカレンダーに印つけてたら何かあるってバレバレでしょ?(笑)」


「あ////」




今日はいよいよ待ちに待った週末、実はあれから忙しくて2人であんまり過ごせてない



俺も勿論だけどチャンミンも連休のための下ごしらえとか諸々で最近遅くに帰って来て




『ご飯が手抜きでごめんなさい』




なんて謝られちまって、そんなの全然気にならないのに……



なんたってあいつの飯はなんだって美味いんだ!!



しっかり胃袋を鷲掴みにされちまって、全く有言実行ってのはこの事だな




早く帰れと囃し立てるテミンに手を振って会社を出ると、大通りを歩いてワインでも買って帰ろうかと考えていた所だった




「……ユノ?」


「お前……アリス!?」


「お久しぶり」


「ああ」


「元気そうね」


「何の用だ?」


「元恋人に向かって随分な言いようね、ね、少し話さない?」





……全く、今日に限って現れるとか





俺は大きく溜息をつくと、仕方なく彼女を近くのカフェへと誘ったんだ








































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. シークレットサービス 20








~Yside~






『おいで』




両手を広げて震える体を受け止めると、王子は俺の肩口にぎゅっと顔を埋めてしまった



俺だってもちろん離れたくはない、だが、やはり一国の王子という事実は変えられないから



……この可愛い我儘は聞いてやるわけにはいかないな




「……チャンミン」


「………うっ……グスッ……ユノッ////」


「チャンミン聞くんだ、今はお前の国は大切な転機を迎えようとしている」


「…………」


「王子として、それは見届けなくてはいけないだろう?」


「わ、わかってるっ……でもっ!!////」



縋るような瞳で見上げられて、心が潰れてしまいそうになるのをグッと堪えた



「チャンミン」


「………や、離せっ////」


「離さない」


「嘘だ!!国に帰れって言った……んっ////」




暴れる体を離れないよう片手で抱きしめると、もう片方の手で顎を掬って唇を塞いだ



「……んっ……あ……んっ////」


「チャンミン好きだよ、また帰って来ればいい」


「………んっ…ユノ////」


「全てが落ち着いて、それからでも遅くはないだろう?」


「で、でも!!……ユノは……きっと僕のことなんて忘れちゃう!!////」


「バカ、忘れるはずないだろ」


「だ、だって………あ////」






ポロポロと溢れる透明な雫を唇で拭うと、泣き続ける君にもう一度口付けたんだ



























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. 健全なる同棲 25








~Cside~






『……なんで起きた時居なかった?』




あの朝、起きてきたユノは不貞腐れた顔をして、髪はボサボサで……



なのにドキドキと胸は高鳴って////



だ、だってベッドで朝を迎えるとか!!出来るわけないよ!!////



前の夜にあんなに啼かされて、あんなに乱れていたのに!!



………恥ずかしくて堪らない////



これからずっと一緒のベッドで眠るのに、いったいどうしたらいいんだろ

まだ、最後までしたわけじゃないのに……




さ、最後とか……!!!!////




来週末はイェソンさんにお願いして連休を貰ったから、2人でゆっくり過ごせるけど




す、するのかな、やっぱり////




考えたらその為だけに休みを取ったようなもので、なんだか今更ながらに顔に熱が集まってしまうよ



『準備しておきます』



なんて言っておいて、実は全く何も出来てない僕(汗)






「おーい、チャンミン、こっち手伝って」



「あ、はい////」



「ん~?旦那が帰ってくるとご機嫌だな(笑)」



………だ、旦那!?////



「イ、イェソンさん!!////」


「はいはい、これ終わったら上がっていいから、頼むな」


「は、はいっ////」




ついつい考えすぎちゃう僕だけど、ユノに任せていればきっと大丈夫、だよね?////



























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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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