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苺な彼とビールな僕

. 俺の婚約者殿 32








~Cside~






「うまいっ!!」




ユンホさんはテーブルに用意した料理を頬張りながら、アーモンドアイをキラキラとさせて僕を見つめた




……わ……なんだろこれ、嬉しい////




何か買って帰ろうかと声をかけてくれてくれたユンホさん、言い方はぶっきらぼうだけど本当は凄く優しい人、なんだよね////




『ひ、引っ越し祝いだ!!////』




そう言って渡されたワインには、ちゃんとリボンがかけてあって、そんなあなたの気持ちに胸がジンと熱くなる




グラスを探すのにちょっと手間取りながらも、せっかくだからと乾杯して、こうして一緒にご飯を食べてるわけだけど




食事なんて喉を通るわけない、よね////




「食わねーのか?」




もぐもぐと口いっぱいに食べ物を入れて、せっかくのイケメンが台無しになっちゃって(笑)



そうやって僕のことを気にかけてくれることが幸せだ、なんて////




「う、嬉しくて////」


「……え?」


「こうして僕の作ったものを喜んで貰えるのが////」


「う、美味いんだから仕方ねーだろ////」


「………ユンホさん////」


「ほら!!食えって!!それでなくてもそんなに細いんだ!!」


「はい////」








怒ったようにそっぽを向いてしまったユンホさんの真っ赤な耳が可愛くて、つい口元が緩んでしまう僕だったんだ






















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. 恋人の条件 2








~Yside~





「……でさ、撮影なんだけど思い切って、って、ユノ聞いてる?」


「あ……すいません」


「仕事中にぼんやりするなんて珍しいな、ちょっと休憩するか」




パクさんは俺の頭をポンポンと撫でると飲み物を取りに行ってくれた




疲れてるわけじゃない、それなりに仕事が来るようになって、売り込みの為に沢山のイベントや番組に出演して




ミニアルバムも好評で、新曲の準備もしてるとこなのに




浮かないのはチャミがつれないせい、かな////




せっかく恋人になったのに甘い時間なんて全然持てなくて、それでも毎日のキスやハグ、好きって伝えてはいるけど




やっぱり一線引かれてるっていうか…




「なんだ、浮かない顔だな」


「……すいません」


「つれない恋人のせい、ってとこか?(笑)」


「パ、パクさん!!////」


「お前はここぞって時は優しいからな、時には強引さも必要なんだぞ?」


「…………こんなに近くにいるのに、遠くに感じちゃって////」



パクさんはコーヒーのカップを持ったままじっと俺を見つめると、ふっと笑った



「………お前の恋人はそんだけお前のことを考えくれてるってことだ、幸せもんだなお前は」




呆れたように溜息をついたパクさんは、今度は俺の髪をぐしゃぐしゃと撫でてにっこりと笑ったんだ






















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. 俺の婚約者殿 31








~Yside~






『ついでだから何か買って帰ってやる!!』




散々迷って口から出た言葉は、自分でもちょっと驚くほど偉そうな言いようだったと思うのに



一瞬黙ってしまったチャンミンは、嬉しそうにクスクスと笑って




『一緒に食べようと思って店から色々持って来たんです、だから早く帰ってください、ね?////』




なんて、きっと首まで真っ赤にして口元に手をあてているのが目に見えるようで……




少々ニヤケ気味に会社を出ると、ふと思いついて寄ったリカーショップ



……引っ越し祝いにワインでも買うか



グラスは何かのノベルティで貰ったやつが確か棚の奥に置いてあった筈



リボンなんてかけて貰っちゃって、俺ってやっぱり浮かれてる、よな(笑)




マンションのエントランスをくぐり、いつもの通りにエスカレーターへと乗り込み最上階へ



逸る心を抑えてドアを開ければ、迎えてくれたのはエプロン姿の君の姿で




「お、おかえりさない////」


「お、おう、ただいま////」


「…………あの////」


「な、なんだよ」


「靴、脱がないんですか?(笑)」


「………へっ?////ああっ!!」




クスクスと笑う君の笑顔に見惚れていて靴を脱ぐのも忘れていたなんて、かっこ悪くてとても言えないな…

























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. 恋人の条件 1









~Cside~






『はいOKでーす』




グラビア撮影の合間を縫って雑誌の取材を受けるUKことユノ、もうデビューして半年



ミニアルバムの売り上げも好評だし、あのルックスにあのスタイル、しかもあの人懐っこさだからスタッフにも好かれていてあちこちから引っ張りだこなんだよね////



少しだけ困るのは相変わらずのストレートな愛情表現っていうか……/////



そ、そんな愛おしそうに僕を見つめるのは正直やめてほしい




「チャミ!!終わった!!」


「ん、お疲れ様、衣装脱いで?これからスタジオ行かなきゃなんでしょ?」


「うん、新曲の打ち合わせ、チャミも来るでしょう?」


「行きたいけど事務所に行かなきゃいけないから、また終わったら連絡するよ」



「うん!!アイス買っといて?苺のやつ!!」



「はいはい(笑)」



「ん、チャミ好き!!」



「!!!!////ユ、ユノ!!」




ジャケットを脱いでた筈なのに、一瞬の隙にぎゅっと抱きしめられて、こんなのダメだって思うのに胸がドキドキと高鳴ってしまう////




恋人になって数ヶ月、目の回るような忙しさに二人の時間はあまり持ててはいない……////




毎日好きって言ってくれるユノに幸せを感じずにはいられないのに




着々と芸能人としてアーティストとして認められていくユノに、やっぱり僕は邪魔になってしまうんじゃないかって




そんなことばかり考えてしまう僕なんだ……


























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. 俺の婚約者殿 30








~Cside~






「ふう、なんとか終わったな」


「はい、イェソンさんありがとうございました」




今日は店の定休日、イェソンさんと二人で引っ越しの荷物を運び終え、やっと一息ついたのはもうお昼をとっくに回った頃だった



「しっかし広い家だな~」


「……ですね(笑)あ、でも仕事もここですることも多いみたいです////」


「ふぅん?幸せそうな顔しちゃって、そのうち店にも連れてこいよ」


「は、はい!!////」



にっこりと笑顔で帰っていくイェソンさん、車も出してくれたしお昼のラーメンまでご馳走して貰っちゃって




……ほんとお世話になりっぱなしだよ




少し休憩してからバタバタと荷物を片付けて、といってもクローゼットの中やキッチンの棚に物をしまっていくだけだけど



思ったよりも作業は早く終わったから、今日は晩御飯作ってあげられるかな




……でも、流石に引っ越して当日いきなり料理なんて出来るわけないから、昨日のうちに店で用意してきたんだ



た、食べてくれるかな////



あ……でも家でご飯食べるかもわかんないんだった、でも置いといたら食べてくれるかもしれないし、冷蔵庫に取り分けて置いておこうかな…





あれから…スペアキーを貰うときに会ったっきりで、一週間ほど経ってしまったから



今日会えるのが嬉しくて////



やっぱり連絡してみようかと考えていると、スマホが震えて着信を告げる




……ユンホさん?////




慌ててスマホを手に取ると震える指で画面をタップした、でも、聞こえるのは周りのざわざわとした音だけで




「……も、もしもし?////」



『…………メ、メシ!!////』



「えっ?////」



『今夜の飯どーすんだ!?』



「あ、あの……?////」



『つ、ついでだから何か買って帰ってやる!!何が食いたいか言えよ!!////』




ぶっきらぼうにそう言い放ったユンホさんの言葉が嬉しくて、どんどん顔が熱くなるのを止めることが出来ない僕だったんだ
















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. チャンミナのお茶会 14








~Yside~






……実はあの後少し変わった事がある





『ユノ様、あの……お、お帰りなさい////』




いつもなら飛んで迎えてくれるはずなのに、今日に限ってはもじもじと壁の向こうにから顔だけを覗かせて……



「チャンミナどうした?」


「あ……待ってユノ様////」



どうかしたのかと腕を引いてみれば、ピンクのエプロンの下は何も着けていないとか!!



「……なっ!?////」



「ユノ様!!マ、マンネリ防止です!!////」




なんて、とんでもない格好で出迎えてくれたり(笑)




そうかと思えばシャワーの後に、ベッドルームで甘い苺のキャンドルを灯してセクシーポーズで待っていたり




……マンネリ防止とか、大方おばちゃん達に何か言われたんだろうけど




その……いじらしいほどの努力が目に見えちゃって、可笑しいやらありがたいやらで




これは彼らに感謝すべきなのか(笑)




可愛く迫るチャンミナに、マンネリ防止ってソッチの方ばっかかよって突っ込みたくなるけれど




「ユノ様……こ、こういうのはお嫌いですか?////」




ペタンと座って両手をついての上目遣い、バンビアイを潤ませてそんな台詞




「チャンミナエロくなったね」


「……あん、ユノ様////」





こんな俺達にマンネリなんて言葉はまだまだだってこと、やっぱり体で教えてやるのが一番だって思うんだ


























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. 俺の婚約者殿 29








~Yside~






「で?今日引っ越してくるんですか?チャンミンさん」




コーヒーを運んできたテミンがニヤニヤとしながら俺の顔を覗き込む



ぼんやりとパソコンの画面を見てたってのに、驚いて危うくカップを落とすところだったじゃねーか!!




……いったいどんな情報網を持ってんだ////




「んふふ~良かったじゃないですか、寂しい一人暮らしともオサラバですね♡」


「ったく、勝手なこと言ってんな!!あいつの部屋が見つかるまでだ!!」


「またまたそんなこと言っちゃって、今日あたり美味しい晩御飯が待ってるんじゃないですか~?」




……メシ、飯か、そうだ、あいつのサンドイッチ美味かったな…唐揚げなんかも絶品だったし////



いやいや、今日は越してきたばっかなんだし、飯とか作ってる場合じゃねーだろうな



なんでもでっかい家具とかはあんまりなくて、運ぶのは服や調理器具やなんかで業者に頼むほどでもないって話してた



ちょうど部屋にもクローゼットがついてるし、調理器具はすっからかんのうちのキッチンに納めりゃいい話だし



今日は店の定休日だから店長が手伝ってくれるって言ってたな




キッチンを占領してしまうって随分気を使っていたけれど、まあ、俺は料理なんて全く出来ないから





……今日の晩飯どーすんだろ



いくら荷物が少ないって言っても引っ越しってのは疲れるもんだ



……なんか買って帰ってもいいかもしれないな



……って、なに考えてんだ俺!!なんであいつとわざわざと食べなきゃいけねーんだ!!!!////////




「……チーフ、顔緩んでます(笑)」


「なっ!!////」


「ぷっ、帰る前に連絡でもしてみたらどうです?」


「ちょ!!おわっ!!////」





クスクスと肩を揺らすテミンに動揺して、結局コーヒーを零してしまった俺なんだ


















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. チャンミナのお茶会 13








~Cside~





『チャンミナはんもう大丈夫なん?』




キッチンで晩御飯の下ごしらえをする僕にカタカタと話しかける魔法のランプ



一応心配してくれたみたいなんだよね(笑)



僕が熱を出したのはお茶会から帰ってすぐの事、とっても辛かったのに、ユノ様に冷えピタを貼って貰って休んだら直ぐに熱は下がってしまった



まあ、いっぱい汗を掻いたせいもあるんだけど////////




「……あれって風邪じゃなかったんだ」


『チャンミナはん気付いてないん?あれはきっと知恵熱言うやつやで、知恵熱!!』


「ち、知恵熱!?////」


『そうそう、きっとチャンミナはんの許容範囲超えてもーたんやわ、いやぁ、おばちゃんのパワーは凄いでほんま』



ウンウンと深く頷くランプ、なんかだんだん人間じみてきて怖いんだけど(汗)



た、確かにおばちゃんの話……その、いわゆるアッチの話はとんでもなく凄いもので



あからさまなのにも驚いたけど、それを恥ずかしがらずに真剣に聞いてくるとことか、夜の生活の全容を掘り下げてくるとことか



僕なんてもう恥ずかしくてずっと俯いたまんまだったし、主婦の会話ってほんと奥が深い////




『チャンミナちゃん、マンネリ化しちゃダメなのよ、変化を持たせないと!!やっぱりマグロじゃダメなのよ~』




ユノ様とのエッチはその……一方的に僕が啼かされている方が多い気もするし、僕からしようとしてもクルンと体を返されてしまうし////



変化……とか




いい奥さんになるって改めて決めた事だし、ここは僕も積極的に頑張ってみようかな




おばちゃんから聞いた夫婦円満の秘策、ちょっと勇気がいるけど今夜チャレンジしてみようかって思う僕だったんだ
















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. 俺の婚約者殿 28








~Cside~






「で、ここがキッチンで、こっちが俺の部屋、この部屋が空いてるから使うといい、ダンボールが越してきたときのまんま入ってるけど、それをどけりゃなんとかなんだろ」



突然車に乗せられて連れてこられたのはユンホさんの自宅マンション



最上階の広々とした角部屋で3LDK、一つは仕事で使った服がズラリと並ぶ部屋自体がクローゼットのようにされていて



最初入った時にはテーブルの上にごちゃごちゃとゴミや使いっぱなしのカップが置かれていて焦ったけど、思ったよりは片付いてる、かな(笑)




『お、俺達付き合ってんだから////』




そう言ってくれたユンホさんは少しだけ赤い顔をしていて、僕は嬉しくて泣きそうになってしまった



俯いてしまった僕の頬にユンホさんの指が触れた時は心臓が止まるかと思ったけど////




優しく微笑むあなたに胸がキュっと音を立てる




色々と説明してくれるユンホさんには悪いけど、ずっと横顔に見惚れていて殆ど頭に入ってこなかったとか……



とても言えない、よね////




一人暮らしには勿体無いほどの大きなキッチン、あまりの調理器具のなさに驚いてしまったけど、家賃の事を聞いた僕に一瞬困ったような表情で




『うまい飯作ってくれんなら家賃なんていらねーよ』




なんて、プイとそっぽ向いて言われてしまって、そんな風でも本当は優しい人なんだって実感してしまった////




一通り説明を終えたユンホさんとダイニングに座って向かい合うと、なんだか新婚さんみたいな気持ちになっちゃってまともに顔も見れなくて




それはユンホさんも同じだったらしく、お互いに気まずいまま暫く黙ってしまった




でも、その後ユンホさんのお腹が盛大に鳴って2人で吹き出してしまったのは、ちょっと予想外のハプニングだったかな////





































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. チャンミナのお茶会 12








~Yside~






「……あっ……はぁっ……ユノ様……あん////」



「ん、チャンミナ気持ちいい?」



「……や……そんな事聞かな……あっ////」





お茶会から帰って熱を出してしまったチャンミナ、ゆっくりと眠ってすっかりと元気になったようで安心したけど



『もっと頑張っていい奥さんになります////』



起き抜けのトロンとした表情でそんなこと言われちゃったら結構腰にくる



思わず膝に乗っけてチュッチュと啄ばむようにキスをしたら、お互い止まらなくなるのは当然で




結局はそのままチャンミナの服を捲って、汗ばんだ肌に舌を這わせる羽目になるとか




…俺ってほんとお前には歯止めが効かないな




おでこに貼ったままの冷えピタがちょっと気になるけど



『せ、せっかくユノ様が貼ってくれたから取っちゃダメです////』




なんて、またまた腰にくるような言葉で煽ってくるからたまったもんじゃない!!




膝の上にで散々トロトロに蕩かした後、くってりとしたチャンミナをそのままの体制で揺さぶって




手加減なんてしてやれるはずもなくお互いを求めたって、やっと離してやれたのは何度目かの熱を放ってチャンミナが意識を飛ばした後だった




熱が出るほど刺激的とか、全くお茶会で何言われたんだか




スヤスヤと眠るチャンミナの冷えピタを新しく張り替えて、くるんと丸くなった体を抱きしめて眠りについたんだ





















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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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