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苺な彼とビールな僕

. あの空の向こうに ~海を越えて~ 6








~Cside~





どうにか機嫌は直してくれたみたいでよかった…




まさかあんなに怒らせてしまうなんて/////




とりあえず荷物を片付けて、ご飯の用意をする間ユノにはシャワーを浴びてもらって



その間もいちいちくっつきに来るからちっとも料理が捗らないんだけど、たまにはこういうのもいいかな……って/////



大したものは出来ないけどユノの好きなピザやチキン、サラダもたっぷりと作って久々に囲む二人での食卓



小さくお祈りするユノに自然と顔も綻んでしまう




「片付けは俺がするよ」




そう言ってユノに強引にバスルームへと追いやられて、熱いお湯を浴びながらもぐるぐると考えてしまって




まだ学生のユノとそうなってもいいのかって……




でも、僕自身もユノを求めているのは隠しようのない事実で/////



ユノが求めてくれるなら……/////




「チャンミン、ここ!!」


「あ……うん/////」




バスルームから出るとソファをポンポンと叩くユノはなんだか楽しそうで、そっと寄り添えば自然と重なり合う唇



「いい匂いがする」


「ユ、ユノだって/////」


「ね、チャンミン、触っていい?」


「……あ/////」




耳元で甘く囁かれて抗うことなんて出来るはずもないのに



……なんか悔しい/////



Tシャツの隙間から触れるユノの指に震えながら、返事の代わりにユノの耳をペロリと舐めてやったんだ






























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. 一回だけじゃ物足らない 10








~Yside~






朝、君を見たときは心臓が止まるかと思った




少し眠そうな目を擦りながら、俺を見ると途端に顔を赤らめて視線を泳がせる



気怠げに瞳を潤ませる君はどこまでも綺麗で




明らかに昨日とは違う態度に、マネージャーも不思議そうにしていたけれど




これは俺と君の二人だけの秘密




早朝からの撮影は少し肌寒さを感じて、肌を見せることは極力避けてスタジオでの撮影に早めに切り替えた




テラス越しに注ぐ朝の光の中君は昨日とはまるで別人のよう




熱っぽく瞳を揺らし、見つめる視線にカメラを握る手も震えてしまいそうだ




綺麗な君を次々にファインダーへと閉じ込め、ベッドでの最後の撮影を終えたのはまだ昼前で



「お疲れ様、終わったよ」



「お、お疲れ様でした、あの……ありがとうございました/////」



「こちらこそありがとう、いい写真が撮れたよ」



「……あの、チョンさん、昨日言ってたことって/////」



「うん?」



「あの……僕、よく分からなくて/////」



戸惑う彼に胸がズキンと音を立てる、ああ、やはり困らせてしまったのか



「チャンミン…」


「……あ、あの、だから……その……も、もう一度キス……してもらえませんか?」


「……え?」




思っても見なかった君の言葉に、暫く何も言えなくなってしまった俺だったんだ



















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. あの空の向こうに ~海を越えて~ 5








~Yside~






折角の再会だったのに、知らない誰かと一緒だなんて聞いてなかった!!



車を出してくれたんだって説明してくれるチャンミンにもその人にも悪いけど、自分の中の感情を抑えることなんてできなかった




だって俺よりずっとカッコよくて、大人で……




自分に自信が無いわけじゃない、でもチャンミンの俺に対する気持ちにはまだ自信がなくて



離れているぶん不安だって大きなわけで



俺は絶対に変わらないけどチャンミンはどうなんだろうって



だって、俺はまだほんの子供で……



マンションに着いてからも握られた手は離すことなんてできなくて、やっぱりまともに顔も見れなくて



様子を伺うように見つめるバンビアイ、ああ、なんて綺麗なんだろう、よくも離れていられたな、なんてぼんやり考えてみたりして



重なる唇は俺を好きだって言ってくれてる?

ずっと逢いたかったって思ってくれてる?



そっと離れた体、自分からキスしたくせに真っ赤になって俺の胸に顔を埋めてしまったあなた



「ユノ……背伸びたね/////」


「……ん」


「どうしよう、ドキドキして心臓が爆発しそう/////」


「俺も…/////」




暫く何も言わずにくっついていたけど、安心したら俺の腹の虫が音を立ててしまって



「ご飯食べよ?お腹すいたでしょ?」


「ん、チャンミン」


「ん?」


「ずっとくっついてていい?」


「!!///////ご、ご飯食べてからね/////」




慌ててキッチンに逃げ込んでしまう愛しい人、触れた唇の温もりに触れながら、初めての二人の夜に期待せずにはいられなかったんだ






















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. 一回だけじゃ物足らない 9







~Cside~





ppppppppppp





アラームの音で重い瞼をゆっくりと開く、そうだ、今日は早朝から撮影だった




…昨日キスされたのは、夢じゃない……よね/////




枕をぎゅっと抱き締めながら昨日のことを思い出す、なんで僕にオファーをくれたのか聞きたくて、そうしたら…



『ん、つまりは一目惚れ』



なんて極上の笑顔で言われてしまって、それからチョンさんの顔が近づいてきて……/////




わーわーわーわーわ!!!!/////





チュッて軽く触れただけだったけど、体の奥がジンと熱くなって、胸が苦しくなるような




本気だったのかな、まさか酔った勢いとか




いやいや、ワインを飲んだのは一杯だけだったし、多分そんなことはないと思うけど




それに本気だって言ってたし……




ああ、今から撮影だっていうのに、どんな顔していけばいいんだよ!!/////




ベッドの中で一人バタバタと暴れていると、チョンさんのマネージャーさんが起こしに来てくれて、その気まずい中軽く朝食をとることになって




「おはようチャンミン」


「……お、おはようございます/////」



朝から甘い視線で見つめられて、とてもじゃないけどパンなんて喉を通らない



片肘をついてカフェオレを飲むチョンさんは、僕なんかよりずっとカッコよくて



「チャンミンさん顔赤いけど大丈夫ですか?」



なんて、マネージャーさんにも心配されちゃって




……ほんと、どうしちゃったんだろ/////




ドキドキと早まる胸の鼓動に、戸惑いを隠せない僕だったんだ






















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. あの空の向こうに ~海を越えて~ 4








~Cside~





「ちょっとユノ!!待って!!」




せっかくシウォンさんが車を出してくれたっていうのに、ユノは空港から一言も喋らなくなってしまった




ブスッと剥れたまま窓の外を眺める彼は明らかに怒っていて




……なんで?




逢った時にはあんなに嬉しそうに抱き締めてくれたのに……



マンションに着いた途端、黙ったままシウォンさんに一礼して車を降りたユノ



僕はシウォンさんにひとしきり謝って、慌ててユノを追いかけた



拗ねたような背中が広くなったのは気のせいじゃないみたい




……この一年ですっかり大人っぽくなっちゃって/////




エレベーターの中でも黙ったまんま、でも……伸ばした指は絡め取られ君の温もりが伝ってくる




部屋の鍵を開けて中へ入ると、先に行こうとする背中を思わず抱き締めた




怒らないで?折角逢えたのに……




「……誰だよあいつ」


「ユノ…?」


「なんであんな奴……クソッ!!/////」




拳をぎゅっと握るユノは悲しそうに僕を見つめる、ああ、君に誤解させてしまったんだ




「シウォンさんはチームの先輩だよ?」


「………/////」


「お願い、機嫌なおして?」





僕の言葉にゆっくりと振り返る君、拗ねたような瞳に愛しさが止まらない




僕はユノの顔をを両手で包むと、想いが伝わるように自分からキスをしたんだ























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. 一回だけじゃ物足らない 8







~Yside~





俺を見つめるバンビアイ、吸い込まれそうな瞳に自分を抑えることなんて出来なかった



そっと触れるだけの口づけ

きょとんとする君が愛おしくて堪らない




暫くしてやっと状況を把握したのか途端に真っ赤に染まる頬、本当は抱き締めてもっと口付けてしまいたいけど




「……あ、あの……ぼ、僕酔ったみたいだからもう寝ます!!/////」


「チャンミン!!」



慌てて走り去ろうとする君の腕を掴むとピクンと跳ねる体、今度は手まで真っ赤に染めて



「……あの/////」


「俺、本気だから」


「!!!!お、お休みなさいっ/////」



俯いたままでその表情は見ることが出来なかったけど、やっぱり期待していい?



こんな行動に出てしまうのはきっと俺も余裕がないから……



自分でも呆れてしまうけど

それぐらい君に夢中なんだって分かってほしい




明日の朝はどんな顔をして会えばいいんだろう



もし、嫌がられてしまったら…



いや、それなら振り向いてもらえるまでアタックするまでだ




絶対逃がしてなんてやらないよ





君が出て行ったドアを見つめながら、込み上げる想いをグッと胸に閉じ込めたんだ
















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. あの空の向こうに ~海を越えて~ 3







~Yside~






着いた瞬間から落ち着かなくて、早く降りたいのに中々前には進めなくって



そんなに焦らなくてもいいはずなのに、あなたのいる国に着いたと思ったら居ても立っても居られなくなってしまった




人混みを掻き分けて進むと一際目立つ小さな頭、キョロキョロと辺りを見回して俺を探すその人



……見つけた!!




「チャンミン!!」


「ユノ!!/////」




逢ったらすぐに抱き締めようって決めていた、涙を浮かべて駆けてくるあなたを両手で受け止めて



……逢いたかった!!



言葉になんてならない、ただ抱き締め合う俺達は周りからは浮きまくっていると思うけど



「ユノ、苦し…/////」



あんまり嬉しすぎて、つい力任せに抱き締めていたようで、チャンミンに背中をタップされてやっと我に帰った



「ごめん/////」


「もう、相変わらず馬鹿力だね、よく顔を見せて?」




そう言って俺の顔を覗き込むあなたに思わず視線を逸らした、ほんとそういうとこ分かってない


……こっちはキスしたくて堪らないのに!!




「……ユノ?/////」




そっと腕を解いてコツンと額を合わせて、ああ、やっとあなたに逢えたんだって実感できた





「随分と感動の再会なんだな?」


「あ……シウォンさん/////」




後ろから声がして振り返ると、知らない男が俺達を見て呆れたように笑っていたんだ



















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. 一回だけじゃ物足らない 7







~Cside~





ワイングラスを傾けてチン、と音を鳴らして乾杯をする、チョンさんは僕を見つめてにっこりと笑うと




「君の笑顔に」




なんてキザなことを言うから二人で吹き出してしまった




ベッドを抜け出してみてよかった、まさかチョンさんも僕と一緒だったなんて/////




お酒は好きだしそんなに弱くないけど、なんだか今夜は酔ってしまいそう




だって、グラス越しに見えるあなたはとってもセクシーで/////




「……なんで、僕を選んでくれたんです?/////」



「ん?」



「あの……写真集のオファーが/////」



「ああ、撮ってみたいと思ったんだ」



「……え?/////」



「君をファインダーの中に閉じ込めたかった」




ふわりと笑うアーモンドアイ、そんな甘い視線で見ないで欲しいのに/////


まるで恋人を見つめるよう……




「そ、それって/////」


「ん、つまりは一目惚れ」



「!!!!/////」


「キス……したいな」



「……え?/////」




ゆっくりと近づくアーモンドアイ、あんまり綺麗で見惚れていたら、ふわりと唇が重なって……





気付ば僕はチョンさんにキスをされていたんだ


























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. あの空の向こうに ~海を越えて~ 2







~Cside~





『バイト代貯めたから今月末逢いに行く』




ユノからの突然のメールに驚いてしまったけど、言い出したら聞かないユノのこと、何を言っても無駄なのはわかってる




こちらの研究チームに参加してから、毎日本当に忙しくて、とてもじゃないけどユノを呼べるような状況じゃなかった



トラブル続きの新しい研究室、新しい仲間と試行錯誤しながらも少しずつ成果も出てきて



気付けばもう一年が過ぎていた



本当はユノと離れるのは嫌だったけど、自分の望んだことだし、こっちで学んだことを生かして大学に努めたい僕には絶好のチャンスで



それに、離れてみてわかる家族の大切さとか



学んで行きたいことは沢山あるけど、やっぱり愛する人と一緒にいたいのも事実



知らずに緩む口元をどうにもできなくて…/////



スマホから送られてくるユノはどんどん大人になってくのに、僕はといえば全く変わらず



髪だって伸びっぱなしだし、ああ、早くにカットに行っておけばよかった、なんて



ウロウロと落ち着かず研究室の端で悩んでいたら、同じチームのシウォンさんが不思議そうに僕を見つめた



「チャンミンどうした?なんだか落ち着かないな」


「あ……いえ/////」


「もうそろそろ弟さんが着く頃じゃないか?今日はもう上がっていいよ」




にっこりと笑うシウォンさん、車を出してやると言う彼に、断りきれずそのままユノを空港に迎えに行くことになってしまったんだ

















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. 一回だけじゃ物足らない 6








~Yside~






『このままうちに泊まれば?』




俺の言葉に大きな瞳をくるくるとさせて、まさかこんなことになるとは



仕事の拠点をこっちに移すために借りた家だったが、人が泊まれるように用意しておいて正解だった




うちのマネージャーも一緒だけど、部屋は別だし、君と長く過ごせるだけで十分だ




最初は警戒して睨みつけていたのに、話していくうちに段々と心を開いてくれて



テレビや雑誌では見たことのない表情を見せる君にもっと夢中になってしまう



せめてプライベートの連絡先だけでも知りたいと思っていたのに、これじゃあもっと欲張りになってしまいそうだ



だってね、俺を見る目に熱が篭ってる、そんな風に見られたら期待してしまうよ?



そんなに自信はないけど見かけはそんなに悪くないはず、ただ写真の世界ばかりで生きてきたから、少々恋愛下手ではあるかも



三人で食事をとってその後はそれぞれの部屋に分かれてしまったけど



どうやって君にアプローチしようかって、そればかりを考えている




明日は早朝から撮影の予定なのに、これはどうも眠れそうにない




リビングで一人ワインでも開けようかと考えていると、コトリと音がしてチャンミンが入ってきた



「どうしたの?」


「……あ、僕、眠れなくて/////」


「実は俺もなんだ、一杯だけ付き合わない?」



最上の笑顔でワインのボトルをチラリと見せると、君は、はにかんだ笑顔でコクンと頷いたんだ



















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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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