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苺な彼とビールな僕

. 僕のご主人様♡ 38



BL表現あり^ ^


大丈夫な方どうぞ~





~Cside~






ドンヘ様にすすめられて飲んだお酒はおいしくて♡ついクピクピと飲んでしまって気付けばいい気持ちになっていた



そーいや、あんまりご飯も食べてなかったかも…



空きっ腹はよくないと聞いたことがあるような、とにかく今はなにも考えられない



ユノ様の顔が近づいてきてなにか喋ってる、ドンヘ様と言い合いしてる…?僕もなんか話してるみたい…



…ふわぁ



急激に眠気に襲われて床に横になった、冷たくて気持ちいい



「チャンミナ…」



ユノ様の呼ぶ声、ふわりと体が浮いてベッドに運ばれるのがわかった



ゆっくり目を開けるとユノ様の綺麗な顔が覗き込んでいて



「もう寝ろ?」



そんな風に言われるのが寂しかった、ずっと我慢してくれてるのもわかってたし、でも僕だって///////



「…ゆのしゃまシないの?」



そう言った途端僕はベッドに押し付けられて、唇が星のように降ってくる



「…んっ…あっ…////」



噛み付くように何度も何度も口付けられて思わず漏れる声



ユノ様は耳朶をちゅっと吸ってから耳の中を舌でぴちゃぴちゃと舐めた



「…やっ…みみ…あっ/////」


「ん、気持ちいいだろ?」


ユノ様はニヤリと笑って僕の首筋をつーっと舌でなぞった



脇腹から手を挿し入れて僕の体を撫でる、胸の突起をきゅっと摘ままれると甘い刺激が僕を襲った



「あんっ…/////」


「…ん、チャンミナ、声抑えて」


「…んっ…ふっく///////」



思わず噛んだ自分の指をそっと離され、ユノ様の赤い唇が僕の口を塞いだ





















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. 天使かもしれない 2



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~Cside~






編集長に連れられて足を踏み入れたその家は、ゴミと衣類が散乱し、開けっ放しのペットボトルが陳列する異常な状態だった




何を隠そう神経質な僕(泣)




…ここ無理だ、すぐにでも帰りたい衝動を抑えきれない!!これは編集長にお願いして即担当を外してもらわなければだ!




「まったく、相変わらずだな、ユノー?」


「へっ編集長!!」




話かけようと一歩踏み出す僕




めきょっズルッ!




何かを踏んでバランスを崩したーー!こんなところで倒れたくないーーっ!




「のわあああっ!!」




ガシッ!!




…あ、倒れてない、誰か助けてくれた?
腕をしっかりと掴まれてる!





ふと見上げると、そこにはなんだか大きくて黒い物体が!ひいっ!!




「ぎゃあああああっ!!くっくっ熊ー!!編集長くっくっ熊です!!」


「バカ!!チョン先生だ!!熊じゃねえって!!」


「えっえっえええええええ!?」



落ち着いてよく見れば人間じゃないか、しかも何故か申し訳なさそうに頭をポリポリと掻きながら僕の腕を離した




「あの、えーと、チョン・ユンホです、熊じゃないよ/////」




熊、じゃなくてチョン先生はぺこりと頭を下げた



「おい!!シムッ!!」


「ああっ!す、すいません、新しく担当させていただくことになりました、シム・チャンミンです!」



僕は頭を深々と下げた、ああ断れなかった(泣)



「こちらこそよろしく!」



いつ拭いたんだって思うくらい汚れたメガネを掛けて、瞳は見えないけどニコニコしてる?



チョン先生はヨレヨレのスウェットにボサボサ頭で髭は伸び放題、しかも僕と変わらない高身長な上ガタイもよかった



どっからどう見ても熊にしか見えないじゃん(笑)最初見た時はほんとに怖かったけど、なんだかキョドってるし、困ってる熊みたいだな



…ぷっ、なんかかわいいかも



転びそうになったのを助けてくれたのに僕、酷いこと言ったな




しかも初対面で…




僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになった


















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. 僕のご主人様♡ 37



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~Yside~





ちゅっ♡ちゅっ♡




チャンミナに両頬を挟まれて動けない、嬉しいんだけど…恐る恐るドンヘを見ると見事にフリーズしていた(笑)



…ま、そりゃそーだな、男同士のキスなんて見たことないだろ、それにしてもこれはまずい/////




「…チャンミナ、ちょっと待って////」




やっと体が離れて顔が見えた、と、そこには酔ってとろりとした瞳で首を傾げる可愛い生き物が!!




「…ゆのしゃま…いや?」



「…やっ////嫌じゃないけど、今はドンヘが居るだろ!!ほらっ!」




顎をクイクイやるとそちらに視線を向ける、今度は反対方向に首を傾けて




「ん~ドンヘしゃま~ドンヘしゃまもらいすきれす~♡」




フラフラとドンヘの方に行ったと思ったら




ぴとっ♡




フリーズするドンヘに抱きついた!!




おいおいおいおいおいおい!!!




「こら、チャンミナそれはダメだ!!」




慌てて引き剥がす、ドンヘはなんだか顔を赤らめてぼそりと




「…チャンミナならイケるな♡ユノの気持ちわかるよ/////」




いやいやいやいや、そこは納得しなくてもいいから!!




「ドンヘっ!!お前もう帰れって!!」



「ええ~?まだ夜は長いよぉ~?」



「そ~れすよ~ゆのしゃま~まらよるはこれかられすよぉ~」



「ねーーーっ♡」




ねーー!!って2人でハモってんじゃねぇ!!つーかドンヘも酔ってんのか(泣)



なんだかソファの方へグラスや缶を持って移動をはじめてるし…




あーもう!!俺の週末のプランが台無しだ!!



仕方ない、今日は諦めて飲むか…




とりあえず食卓の食器を台所に運んでつまみをもってリビングへ移動した、あれ?




グーグーグーグーzzzzz




今度は寝てるー!!(泣)そーいやドンヘも酒は弱かったっけ…こりゃ朝まで起きないな




仕方なくソファで爆睡中のドンヘにそっとタオルケットを掛けてやった




「チャンミナ?ベッド行こう」



俺は床に転がるチャンミナを抱えてベッドまで連れていった



「…ん…?」



そっとベッドに寝かせると薄っすら目を開ける、まだとろんとした表情、ああこのまま襲いたい////




「チャンミナ大丈夫か?」


「…ん…ゆのしゃまごめんなしゃい、せっかくドンヘしゃまもいらしたのに…」


「いいよ、急に来たあいつが悪いんだ、もう寝ろ?」




ふるふると首を横に振ったかとおもうと顔を真っ赤に染めて




「…ゆのしゃまシないの?////」




チャンミナは上目遣いで俺の首に腕を巻きつけてきたんだ!










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. 天使かもしれない 1



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~Cside~




僕の名前はシム・チャンミン、出版社に勤める編集者の新人だ



今日は編集長に連れられてある小説家の先生の元へと向かっている、相手は若手だがなかなか売れっ子の先生



…そんな人気な先生なのになんで僕みたいな新人に担当を…?



「…編集長、なんで僕なんですか?」


「ん?」



運転しながら鼻歌なんか歌っちゃって呑気なうちのイトゥク編集長



「だって、お前書いてたじゃん、履歴書にさ!!」


「…は?」



…僕なんて書いたっけ?



「特技は整理整頓、掃除ってさ!」



た、確かに書いたけどさ、ますますわかんないんだけど…



そうこうしてるうちに車は高級そうなマンションへと着いた、ここが先生のお宅なんだな!!



僕は緊張しつつ編集長についていく



オートロックを慣れた手つきで解除してエレベーターへ、最上階へと向かう、高級マンションの最上階とか、小説家すごいな…




ピンポーン♫




ピンポーン♫




ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン




「へっ編集長!!ダメですそんなに押しちゃあ!!」



僕は焦って編集長を止めた



「くっそ、あいつ!!シカトしやがってー!!」



ピピピ



カードキーでロックを開けて入る、持ってるなら最初から使えばいいのに…



「おーーい!!ユノッ!いるんだろ!?返事くらいしろっつーのっ!!」



玄関に足を踏み入れたとたん



ぐしゃっぱりっめきょっ




…えっ?




な、な、なんか踏んだーー!!ってゆーか何ここ!?




ドアの向こうにはゴミが果てし無く広がっていた














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. 僕のご主人様♡ 36




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~Cside~







なんかもうしっちゃかめっちゃか色々あったけど、お腹が空いてどうしようもなくて(笑)




お二人に提案して晩御飯を一緒に食べることにしたんだ




ドンへ様は最初は口を開けたまま呆気に取られていたけど、あまり物事を深刻に考えないタイプらしくて




「…ま、ユノが幸せならいいか!部屋も綺麗になったしな!!」




どうにか納得してくれたみたい、なんかある意味すごい人だ!


初対面なのにユノ様のお友達ってだけで親近感がわく、気を使って話しかけてくれたり優しい方みたい



カルボナーラとサラダぐらいじゃ足りないから急遽メニューを増やした、明日のために買っておいたナンでピザを作ってボリュームたっぷりだ!!



「どうぞ!!召し上がれ♡」



おおおおお♡と、二人でシンクロ(笑)



「まずは乾杯だな!!チャンミナはどうする?ビール飲んでみるか?」


「はい、じゃあ少しだけ♡」


「じゃ、カンパーイ!!」



僕らはやっと晩御飯にありついた



男三人が食べる量とかハンパなくて、あっという間に料理が消えていく



「チャンミナ天才♡マジでうまいよ!!」


「ちょっ!!ドンへ食い過ぎ!ちょっとは遠慮しろよっ」



二人で子供みたいに取り合いして食べてる、ほんとかわいいお二人だ♡



僕はニコニコとその様子を見ていた、なんだかふわふわしていい気持ち♡



「チャンミナまだ飲める?チューハイとかどう?」



いつの間にか隣にきたドンへ様が僕にお酒をすすめる、うーん、まだ飲めそうだけど…チラリとユノ様を見る



「チャンミナ少しだけだぞ♡」


「はい♡ユノ様」



グラスにほ◯よいピーチが注がれる



「おいし♡」



僕はゴクゴクとそれを飲み干した、ドンへ様がニコニコして注ぎ足してくれる



ああ、ふわふわする、なんだろこれ?もしかして酔ってる?ちょっと体が揺れてるような…



「あれ?飲ませすぎたか?酔っちゃった!?」



ドンへ様が心配そうに僕を覗き込んだ



「らいじょ~ぶれすよぉ~♪」



あれれ?なんだかうまく話せない、ふわふわする視界の向こう、ユノ様がゆっくりと近づいてくる



「チャンミナ飲み過ぎ!大丈夫?」


「ゆのしゃま~ぼくよってまてんよぉ~やらなぁ~」


「…/////」


「ん~ゆのしゃま、らいすき~ん~♡」




僕は思わずユノ様の唇にちゅっ♡とキスをした
























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. Sweet pain ~Yside~




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~Yside~






チャンミナはうなされて泣きながら目を覚ました




夢の中で俺に置いていかれたって、子供みたいな顔して




「バカだな、俺がお前を置いて行くわけないだろ?」




腕の中で震える身体を抱き締めた




チャンミナの涙は大きな瞳からポロポロとこぼれて、まるで宝石みたいだった




泣き顔が綺麗だなんて、不謹慎かな?




ずっと昔からおまえは一歩後ろで俺を支えてくれた




静かに確実に俺の心を支えてくれるマンネはいつの間にか俺の横に並び、パートナーとなった




おまえに憧れて追いかけているのは俺のほうだ




儚げなその姿、長い睫毛で縁取られた茶色の瞳、細い身体を、俺だけのものにしてしまいたいと…




いつだってお前に恋い焦がれているのに




涙が滲む瞼に、綺麗な鼻筋に、順番に唇を落としていく




「…チャンミナ愛してる、どこにもいかないよ、この先なにがあっても2人は一緒だ」




「…ひょん」





見つめ合う瞳は絡み合って一つになる






甘い、お前の匂いに溺れる






You're the one and only existence…


















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. 僕のご主人様♡ 35




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~Yside~





ドンヘをテーブルに座らせてとりあえずビールを出してやった、つまみを用意しようと台所で準備してると



「おい、ユノー!パスタも食いたい!」



…あいつ、まったく空気読めよ!!



「あれ、これなんだ?珍しいもんあんじゃん、へええ」



ドンヘがブツブツ言ってるがほっといてガサゴソと台所で格闘する俺、チャンミナが片付けて綺麗になったのはいいんだが、 何がどこにあるのかさっぱりわからない



「これって、擦ったらランプの精がでてくんじゃないの!?ぷぷっ」



…え?今なんて、カウンターから覗くとそこにはランプを手にするドンヘが!!




「うわっ!!ドンヘなにやってんだ!?」




こすこすこすこすっ!!こすこすっ!




「あああああんっ!!♡」




一際高いハイトーンヴォイスが響く!!そんなに強く擦ったらーー!!




ぽわわわわわ~ん♡




チャンミナが現れてしまった!!しかも強い刺激でハアハアと息は乱れて頬はピンクに染まり/////俺は思わず駆け寄った



「チャンミナ大丈夫か!?」


「…は、はい、なんとか/////」



くそうなんてエロいんだ!!そしてドンヘよ、どうしてここにいるんだ!!腰を抜かして口があきっぱなしのドンヘを思いっきり睨んでやった



「…んっなっなっ…ラッ…けっ…」



「とりあえず座れって!!こいつはチャンミナ、ランプの精なんだ、そして俺の恋人!!わかったか!?」



「…ゆっ…ゆっ…ホッ…」



「夢でもねーし、ホモでもない!!まったくチャンミナの大事なとこ思いっきり擦りやがって!!もう帰れよ!!」



「…ユノ様そんな、せっかくいらしてるのにすぐに帰れだなんて」



…眉を下げて俺を見つめるチャンミナ、ひどい擦られ方したのに心配してんのかよ



「それに…//////」


「…それに?」




ぐぐうきゅるるるるるるるるる~♫




「ぼ、僕お腹空きました/////皆でご飯にしませんか!?」



盛大に鳴るチャンミナの腹(笑)



…ぷっ、思わず俺は吹いた



チャンミナは俺のシャツの裾を摘まんで恥ずかしそうに俯いた



















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. Sweet pain 後編






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~Cside~






ひょんが行ってしまって、動けない僕はその場に崩れ落ちた



這ってでも追いかけたいのに



広い背中、スラリと伸びた足、憧れてやまない人、黒目がちな瞳に僕を映して!




…僕に気づいて…行かないで…!!




「ひょん…!!」



自分の声に驚いて目が覚める、頬には涙が伝っていて…



「…チャンミナ?どうした?」



横で寝ていたひょんが驚いて起き上がる




…あ…夢?…夢でよかった…




ハラハラと零れる涙が止まらなくて、心配そうに見つめるひょんの胸に頬を寄せた



「…泣くなよ、悲しい夢でも見たの?」




僕の涙を唇で拭う、優しく何度も口付けを落とす




擦り寄る僕をぎゅっと抱き締めて、優しく髪を撫でた




「…チャンミナ、子供みたいだね」



「…////」



「どんな夢だったの?」



「…ひょんが、僕を置いて行ってしまう夢」




僕は赤くなる顔をごまかすようにひょんの胸に顔を埋めた



「…バカだな、俺がお前をおいて行くわけないだろ」



僕を撫でる手はどこまでも優しくて、離れたくなくて、顔を埋めたまま話した




「…ひょんの髪が長い頃、彼女がいたでしょう?」


「…ああ、そうだな」



僕はそっと体を離してひょんの手をとって自分の胸にあてた



「…あの頃ここが痛かったんです、ずっと」


「…チャンミナ」



ひょんは僕の胸を撫でながら愛おしそうに



「…今は痛くないだろ?」



僕は恥ずかしくて視線を逸らした、ひょん髪が僕の胸に触れたと思ったら唇が落ちてきた



「…あっ////」



「…チャンミナかわいいね、抱きたい」




僕は目を閉じてひょんの首に手を回した



ひょんの匂いに包まれて蕩けてしまってもいいと思った





…でもねひょん、胸の痛みはほんとは今でもあるんだ、ほんの少しだけ





チクリ、チクリと…





これはきっと一生続くんだ




甘い





甘い痛み…






























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. 僕のご主人様♡ 34





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大丈夫な方どうぞ~






~Cside~






び、びっくりした/////



インターホンが鳴ってユノ様と思って出たら全然知らない人が立っていた



まさかユノ様のお友達だなんて!!



ちゃんと確認してから出ろって言われてたのについ…



ユノ様怒っちゃったかな(泣)



半泣きの僕はとりあえずランプの中に避難した



せっかく作ったカルボナーラ、メモ付けてきたから二人で食べてくれるといいけど…



でも、ほんとは一緒に食べたかったな、その後お風呂リベンジしようと思ってたのに//////



だってレラ先輩からバブルバスの入浴剤貰ったんだ♡



『ユノ様アワアワいっぱいですよ♡』


『これじゃあチャンミナが見えないなぁ~どこだぁ♡ここかなぁ~♡』


『あん♡そこはダメ…/////』


『チャンミナ~見ぃつけたっ♡』



ぶふっ/////



何考えてんだ僕/////まあ、リベンジはいつでもできるよね!!



それにしてもお腹すいた…



ハア、と溜息ついてソファに座ったその時!!




こすこすこすこすっ!!




「ああっ!!♡」




ランプを擦られる感覚、しかもかなり強め!!やばい、まだ出ちゃだめだってー!!なんとか我慢をーー!!



こすっ!こすこすこすこすこすっ!!




「ああああんっ!!♡」




ぽわわわわ~ん♡





やはりそこはランプの精の性、ピンクの煙とともに登場してしまった(泣)




「えっえっえええええええっ!?」



「うわっ!!ドンへ何やってんだー!!」




煙の向こうにはさっきより口をあんぐり開けたユノ様のお友達が立っていた!!
















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. Sweet pain 前編













~Cside~





そこは真っ暗な世界だった



…ここはどこ?



突然目の前が真っ白になってフラッシュが焚かれるようにチカチカと光る、ふいに視界が広がった




「やる気がないなら今のうちにやめとけよ!」



僕がSMの練習生になってユノひょんから言われた言葉、ぼんやりとした頭で思った



…あ////




目の前には十代の頃のひょんがいて…腕組みして僕を見据えていた



…なに…夢?



ひょんの黒目がちな瞳は冷たくて、当たり前のように僕は映っていなくて…



…ズキン、と胸が痛む



ずっと憧れていた先輩、二つ上のその人は遠くを見ていた



あの夏の日、思いがけず同じチームになって、夢中でひょんの背中を追いかけた



視線が合う度に赤くなる僕の髪をくしゃくしゃと撫でる人



目を細めて優しく僕を見つめる人



あの頃の僕はチームの末っ子、ただの弟で…ただそれだけ



あなたの瞳にはいつだって別の人が映っていた



ズキン…




小さな胸の痛み、これは何…?




わからないままに時が過ぎて…




また、目の前がチカチカと光る



…ひょんの髪が長い…purple lineの頃?



「チャンミナ!!元気ないぞどうした!?」



ひまわりみたいな笑顔、僕は思わず駆け寄った



頭を撫でられて胸が熱くなる、思わずひょんのTシャツの裾を掴んだ



ふと、誰かがひょんを呼んだ



「ユノ…ユノ…」



あ?あれは…ひょんの彼女だった人?顔はぼやけていてわからない



離れる身体、掴んだ手も空を切る



ひょんは長い髪をなびかせて彼女に駆け寄った、綺麗な横顔は彼女だけを見つめていて



…ズキン



こんな悲しい夢なんて



…つう、と僕の頬を涙がつたう



「ひょん、僕を置いて行かないで…!」



…声にならない



遠くなるひょんを追いかけようとするのに足は鉛のように重くて動けなくて



…ああ、この頃僕は気づいたんだ



彼女と寄り添って小さくなる影、胸が締め付けられる




…僕は




ずっとひょんが好きだったんだ
















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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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