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苺な彼とビールな僕

. チャラい奴には敵わない 30













~Yside~











「チャンドラお待たせ、って、アレ?」








奥の席にいると思ったチャンドラの姿が忽然と消えて、そこにはヒョヨンと話すキュヒョンの姿






つか、ヒョヨンの奴こんなところに………?







さっきまでここにいたと思ったのに、いったいどこへ行っちまったんだ?







キョロキョロと辺りを見回すけど見当たらないし、ヒョヨンはなぜかクスクスと肩を揺らしているし







「キュヒョン、チャンドラはどうした?」




「あ、それが……」




「ん?何かあった?」




「それが、ちょっと飲み過ぎたから外に行くって」




「は?外に?」




「いやだ、私何も言ってないわよ」




「ヒョヨン!!」








からかうような彼女の言葉についデカイ声を上げてしまう俺






いけないいけない、周りの招待客達も驚いてこっちを見てるじゃないか






全く俺ときたらチャンドラの事になると……







「ふふ、随分とお熱いこと」




「………」




「早く追いかけたら?でなきゃ私が行っちゃうわよ」




「……ッ!!」







グラスを傾けてニヤリと笑うヒョヨンに舌打ちをする






ったく!!余計な事をしてくれる!!







「ユ、ユノさん!!」




「キュヒョン悪いな、もう少しその女王様の相手してやってくれ」




「えっ!?///」





「あら嬉しいわ、キュヒョンさん宜しくね?」







クィーンに見つめられてフリーズするキュヒョンを横目に見ながら、チャンミンの元へと急ぐ俺だったんだ

































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. チャラい奴には敵わない 29











~Cside~












『ふふ、あなたのこともっと知りたくなったわ、ね、チャンミンさん』








そう言ってヒョヨンさんはニッコリと笑った







………なんだろう、胸がもやもやする







挑戦的だか挑発的だかわかんない態度だし、若干上から目線な気もするし!!






まるで『私の方がユノのことよく知ってるのよ』的な感じ!?






そんなの昔からの知り合いだったら当然だし!!


今ユノと付き合ってるのは僕なワケだし!!







彼女に席を譲って隣にきたキュヒョンはすっかりデレちゃってて助け船とか出してくれそうもない






元々家でゲームばっかりしてるような僕らが太刀打ち出来るような相手じゃないけれど………






でも!!






ぐるぐると考えているとクスクスと肩を揺らしてさも面白そうに笑うヒョヨン







まったく!!


何が可笑しいのかさっぱりわからないって!!








「チャンミンさんは可愛いわね」




「はっ!?」




「ユノが夢中になるわけね、ふふ」












綺麗な指で口元を隠すようにコロコロと笑う彼女に、思い切り睨み返すしかない僕だったんだ






































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. チャラい奴には敵わない 28













~Yside~










「おいユノ、ちょっとこっち来てくれよ」




「ああ、ヒョヨン、悪いけど失礼するよ」








ドンヘに呼ばれてヒョヨンの元を離れると、視界の端に見えたのはパタパタと顔を扇ぎながら出てきたチャンドラの姿







………ふふ、やっと治ったのか








まだ赤い耳が少し艶っぽいが、ま、それくらいは許せる範囲か






でないと俺の恋人のきたら無意識オーラを発して人を寄せ付けるから……






「ユノ、見惚れてんなよ」




「自分の恋人に見惚れて何が悪い」




「ったく、仕事中だっての!!」




「はは、悪い悪い、で?何?」、




「ああ、知り合いが来たからカウンター入ってくんないかと思ってさ、少しだけ頼むよ」





「ああ、任せとけって」









キュヒョンと一緒に奥のボックス席に座るチャンドラを見届けると、俺はカウンターの中へと入ってドリンクの用意をする






この店は基本的にはカフェだから酒は置かない予定だが、今日だけは特別に、ね







俺がカウンターの中に入ると同時に遠巻きに見ていた女の子達が大勢押しかけてきて、あれやこれやと注文をつけるもんだから小さく溜息をつく







ま、こういうのは嫌いじゃないけど今は、ね







色取り取りのリキュールを配合して作ったカクテルは、まるでチャンドラの瞳のようにキラキラと輝いて……








ああ、早く帰って君を抱きしめたい








こんな華やかな女の子達さえ煩わしく感じてしまう自分に、呆れて苦笑いしてしまう俺だったんだ






















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. チャラい奴には敵わない 27












~Cside~











「あなたがユノの恋人?」




「へっ?///」







そう言ってクスクスと笑う派手めの女性、カフェのオープニングパーティとはいえ夜の匂いがプンプンするっていうか






ま、実際香水もキツめなわけだけど………







話しかけられたはいいが口の中は唐揚げでいっぱいだし、モゴモゴと言葉にならなくて口元を押さえる







………随分挑発な感じだし、これってもしかして







「隣、いいかしら?」




「あ、どうぞどうぞ!!///」






僕の向かいに座っていたキュヒョンは立ち上がってその女性へと席を譲る





僕はといえばなんて言っていいか分からず相変わらずだまったままで………







「で?どうなの?ユノの新しい恋人さん」




「……シム・チャンミンです」




「あら、素敵な名前ね、私はヒョヨン、ユノとは昔からの知り合いなの」




「そ、そうですか」







あまりにもじっと見られて思わず目線を逸らす僕、何もそんなに見つめなくったって……







それにさっきまでチラチラ見えてたユノの姿も忽然と消えてしまったし







こ、こういう時こそ側にいてほしいのに!!








「ふふ、あなたのこともっと知りたくなったわ、ね、チャンミンさん」





「はっ!?///」









思いもよらぬその人の言葉に、ただ呆然とすることしかできない僕だったんだ


















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. チャラい奴には敵わない 26











~Yside~









「本当にお久しぶり、相変わらず元気そうね」




「おかげさまでね」




「最近ちっとも顔を見せてくれないから寂しかったわ」




「はは、いや」








そう言ってニッコリと笑うヒョヨンに心の中で溜息をつく






そういや顔見せるって言ってたっけ……






この辺りででかいクラブを経営するヒョヨンはかなりのやり手で






元々は父親がオーナーだったことがキッカケだったらしいが






ま、当たり前にオープニングパーティの招待状もドンヘが送っていたワケで……







「いい店じゃない、でも、飲み屋じゃないなんてあなたらしくないわね」





「ん~こういうコンセプトも好きなんだよ」





「まあ、まだ私の知らない事がいっぱいあるのね」





「いやいや、クィーンのお眼鏡にかなって光栄ですよ」






「やだ、ユノったら」







コロコロと無邪気に笑う彼女は持っていたグラスをテーブルに置いた







俺より年上な筈なのにそんなことは感じさせないプロポーションと美貌







それに、こういうやりとりは嫌いじゃない、昔は彼女に憧れたこともあったけど今は………







「ねえユノ、新しい恋人が出来たって本当?」





「ん、まあね」





「あら珍しい、否定しないのね」





「なんせゾッコンなもんで」











俺の言葉にキラリと目を光らせる彼女に、悪い予感しかしない俺だったんだ



































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紫苑☆

Author:紫苑☆
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