. 奥様は絶体絶命 35

~Yside~
『ユノ、行ってらっしゃい///』
出勤前の玄関先、エプロンで手を拭きながら毎日お見送りしてくれるうちの奥さん
うん!!今日も世界一可愛い!!
あのカフェイベントから一週間、カフェのオーナーが謝罪に訪れたり、大学側からも謝罪の連絡が入ったりと何かと忙しい一週間だった
俺としてはバイトも辞めさせたいくらいだが、なんでもシンドンさんが酷く落ち込んでいて
とても見捨てるわけにはいかないと懇願されてはどうにも出来ない
結局、俺はチャンミンには甘いんだ
シウォンとキュヒョンも随分と心配してくれたから、一度家に呼んで飲み会でも開こうかって話しになってる
本当なら家から出したくないくらいだが、そういうわけにもいかないし
とにかく普段から気をつけないといけないって実感させられたよ
まったく、可愛い嫁を持つのも苦労が多い(笑)
「おーーユノ!!」
「なんだよ、朝から元気だな」
「俺はいつだって絶好調さ!!な、お前んちはアレ、どうしたんだ?」
「……アレ?」
「アレだよアレ!!あの衣装どうしたかと思ってさ!!」
………察した!!
シウォンの言うところのアレってもしかして、あのメイド服のことか?
レンタルだって話だったが、チャンミンが汚してしまったから実は買い取ったんだが……
「うちは買い取ったんだよな!!だってスゲー似合ってたじゃん!!」
「そうだな(笑)」
「なんだよやけに冷静だな~正直に言えよ!!」
「ったく煩って!!早く仕事しろっての!!」
「おいユノ~」
ニヤニヤとして張り付いてくるシウォンに溜息をつきながらも、次はいつ着てくれるかな、なんて思ってしまう俺だったんだ
. 奥様は絶体絶命 34

*ほんの少しR18です♡
~Cside~
「………ん……ま、まって…////」
「チャンミン可愛いよ、もっと声出して?」
「………や///」
「嫌じゃないだろ?なんて言うの?」
「………///」
「ほら、ん?」
「………お、おねが……もっと///」
ユノの顔がずっと見ていたいのにうつ伏せにされちゃって、お尻を揉まれていっぱい舐められちゃって……
ユノの指が入ってきた瞬間、僕は一度目の熱を放ってしまった!!///
こんなに直ぐに達してしまうとか、本当に恥ずかしくて必死に顔を隠したのに
また直ぐに仰向けにされて、今度は口でいっぱいされちゃって
『チャンミン愛してる』
耳元で繰り返される愛の言葉に、どうしようもなく胸が熱くなるのに
あまりの気持ちよさにそれを伝えることができなくて、ただ揺らされるばかりで
……最後はその……ユノの上に乗せられて、そのまま意識を飛ばしてしまった
次の日は流石に起きれなかったから、ユノが甲斐甲斐しくお世話を焼いてくれたけど
キッチンでガタガタ音がする度にヒヤヒヤとしてしまった(笑)
でも……
『チャンミン、昼はラーメンでいいか?』
なんて鍋を片手に顔を覗かせるうちの旦那様は、世界一優しいって思う僕だったんだ
. 奥様は絶体絶命 33

*R18です♡
~Yside~
「………そんなに見ないで///」
そう言ってはにかむ君が愛おしくて堪らない
お腹がいっぱいになって、しきりに目を擦る君を攫うようにベッドへと連れて行く
今夜は寝かせない、なんてどこかで聞いたセリフが頭を掠めたけど
今は黙って肌を重ねたい……
「………んっ……ユノ、早く////」
「まだダメだ、一つずつ確かめなきゃ」
「………た、確かめる?////」
「そう、全部俺のものだって、ね?」
「な、何言って………あっ///」
「ほら、後ろ向いて?全部見せて?」
「………や……そんなとこ///」
くるりと後ろを向かせると、艶やかな肌に唇を落とす
綺麗な腰のラインをなぞってくびれのあたり、ピクンと跳ねるから止まらなくなる
「……ユノ………ね………あっ///」
「ん?どうして欲しい?」
「………や、意地悪……あっ……ん///」
形のいいお尻をペロリと舐め上げて、ピクピクと震える蕾へと舌を這わせたんだ
. 奥様は絶体絶命 32

~Cside~
「ふう、スッキリした」
「お疲れ様、今日は色々あったな」
「………うん、ユノが来てくれて本当にに良かった、ありがとう///」
「バカ、当たり前だろ?お前が無事で本当に良かった」
大学から真っ直ぐに帰ってシャワーを浴びて、こうしてユノとビールで乾杯をすることができて
本当に良かった……
あれからカフェのオーナーが謝りに来て、結構大ごとになっちゃったんだけど
とにかく火のように怒るユノを宥めるのに必死だった
それって僕のことを思ってくれてのことだから、嬉しいけどやっぱりドキドキしちゃって
結局何もなかったわけだし……
それよりは早く帰って抱きしめて欲しいってずっと思ってた
ご飯を食べてる間も僕のことをずっと見つめるから、食べにくいって言ったのに
『ずっと見つめていたい』
なんて真剣な瞳で言われちゃって、胸がいっぱいになってしまった
片付けもユノがしてくれたから、僕はずっとソファで待っていて
うつらうつらとしてる僕に『眠ってても抱くよ』なんて耳元で囁かれて
ああ、今夜は寝かせてもらえないんだ、とか
変に期待しちゃって、ユノの顔もまともに見れなくなってしまう僕だったんだ
. 奥様は絶体絶命 31

~Yside~
「先にシャワーするか?飯食うか?」
「ん、シャワーしてくる、汗だくだったし」
「そっか、洗ってやろうか?」
「い、いいよ!!ユノと入ったらご飯食べれなくなっちゃうもん///」
そう言って慌ててバスルームへと逃げていくうちの奥さん
本当に無事で良かった……
イベントが終わったら飯に行こうと話していたけど、流石にチャンミンが疲れていたからまた改めてってことにして
だってね、あんなオッサンに迫られるとか!!
勘違いされるとか!!
確かにチャンミンの笑顔は可愛いし、真っ赤になって照れる姿は勘違いされやすいのかもしれない
あんなにスリムで背が高いのになぜか上目遣いだし
あんな瞳で見つめられたら誰だって………
それを思うと心配で家から出してやれなくなりそうで
俺ってどんだけチャンミンに焦がれてるんだろうって思い知らされる
そんな俺を君はまだわかってない……
シャワーの水音を遠くに聞きながら、今夜は離してやれないって思う俺だったんだ