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苺な彼とビールな僕

. 君がいるだけで 22












~Yside~










「ユノ、リハーサル始まるぞ!!」




「あ、はい!!」




「何見てたんだ?随分真剣だな~」




「ふふ、内緒です」





「何だよ、教えろよ~」







スタッフに呼ばれて休憩室を足早に出ると一つ息を吐く







あれから俺はバックダンサーとして某アーティストの海外公演に向けてのリハーサルに参加している







期間は伸びちまったから一月半程になるだろうか、チャンミンとは空港で別れたっきり会えてないけど






当たり前のように毎日電話で話してる







顔を見て、一日あったことを話して、愛してるって囁いて







俺達が一つになってから少しずつ自信がついてきたっていうか、ああ、離れる事はないんだって確信が生まれた






せっかく二人でいれると思ったのに皮肉なもので、この公演が終わったらまた別の公演が決まったらしく







全く、いつになったらゆっくりいられるんだろう








いつかは二人で暮らせたらって



二人で同じ時を刻んでいけたらって










遠い空の下で働くあなたの顔を胸に想いながら、俺はステージへと駆け出したんだ


























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. 君がいるだけで 21












~Cside~









『俺のものになって?』







そう言って切なげに僕を見下ろすアーモンドアイ、なんでそんな事を聞くんだろう……







そんなのとっくにわかってるくせに///







体を繋げることが全てだとは思わないけど、今の僕達には必要なもので






隙間なんてないほど寄り添ってお互いを求め合った







大の男が汗だくで何やってんだって思うけど、きっと僕らは大丈夫







愛されてるって


僕を必要としてくれてるって


君の熱が伝えてくれるから







「チャンミン好きだ、すげー好き」



「ん、僕も……好き」



「……その顔やばいって///」



「………え?///」











君の腕の中で目覚める朝はとびきりの甘さで、まともに顔も見ることも出来ない僕だったんだ



























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. 君がいるだけで 20











~Yside~








「………んっ…ふ……んん///」




「チャンミン」




「………んっ、くるし……///」




「答えて?」




「……凄く、カッコ良かった、よ?///」







そう言って頬を染めるあなたにもう一度キスを落とす





だってね、その言葉一つで今までの努力が報われるっていうか、力が湧いてくるっていうか





凄く単純だとは思うけど





重ねた体に触れるお互いの熱、俺を見上げるバンビアイはゆらゆらと揺れていて






「………ほんの少し」



「ん?」



「ううん、なんでもない///」



「何、教えて?」



「……やだ///」



「教えろって」



「……あっ…ん///」



「ベッド行こう」



「ん///」







俺達はそっと体を離してソファで向かい合うと、二人で寄り添うようにベッドルームへと向かったんだ





























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. 君がいるだけで 19










~Cside~









「で?どうだった?」



「………ど、どうって///」



「俺のパフォーマンス見ての感想!!」







アーモンドの瞳をキラキラと輝かせながら僕を見つめるユンホ君






今日僕はユンホ君の参加するコンサートのゲネプロを見学しに行ってたワケだけど






なんていうか、その……圧巻だった!!






カルチャーショックって言うのかな、ユンホ君のダンスって何度か見たことがある筈なのに







華があるっていうか、オーラが凄くて……とてもリハーサルとは思えないほどで






なんていうかその……ステージにはいつもとは違う大人な表情のユンホ君がいて






女性ダンサーとの絡みとか見ていたら………










「ねえ!!チャミったら!!」




「あ……///」




「何だよ、そんな顔赤くして……俺のこと煽ってんの?」




「……ち、ちがっ……わ///」






帰ってくるなり僕に詰め寄ってくる君をどうにかかわしていたけど






まさかヤキモチを焼いてしまった、なんて言えるわけないじゃないか!!







「チャンミン」




「………ユンホ君、あの///」




「……やっぱ煽ってる」



「……んっ///」






じりじりと迫るユンホ君にソファの隅に追い詰められて、蕩けるようなキスをたっぷりとされてしまったんだ
































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. 君がいるだけで 18











~Yside~









「よろしくお願いします!!」



「おっ、気合い入ってんなユノ !!」



「はいっ!!」



「その調子で頑張ってくれよ、いよいよだからな」







プロデューサーのカンさんに肩を叩かれて、俺はステージから客席を見渡した






当日の会場はこの会場より何倍も広いから、緊張の度合いも変わってくるけど






客席の端からチラリと見えるあなたの姿が、俺に勇気をくれるんだ







もっと前で見て欲しいのは俺の願望、でも、演出の邪魔になるからと控えめなのは






チャンミンらしい、よな






少しの間離れ離れになってしまうから、俺が何を目指して何をしているのかしっかりと目に焼き付けて欲しかった






唯一俺が人に自慢できるのは、ダンスとあなたに対する俺の気持ち






愛してるって伝わるように


この先もずっと一緒だって言えるように






『はい、本番いきます!!』






カンさんの掛け声に大きく息を吸い込んで、俺はステージへと駆け出して行ったんだ
































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紫苑☆

Author:紫苑☆
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