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苺な彼とビールな僕

. やっぱり君が好き 34










~Yside~










『ぼ、僕邪魔なら帰ります、から』









そう言って出て行こうとする君の腕を掴んで抱き寄せる





…………一体何があった?






腕の中の君は黙ったままだし、下唇を噛んで瞳にはいっぱいに涙をためて







「チャンミン、ちゃんと説明して?」



「………あの、ユ、ユジンさんって人が」



「は?ユジン?」



「………ユンホさんにって、あのコレ」






震える手で手渡されたのは小さなメモ、中には電話番号が書いてあるようだが





まさかここにユジンが来ている?






「チャンミン、ユジンにここで会ったの?」



「……はい、だから僕……あの///」



「俺は誰とここに来たんだっけ?」



「………え?あの、ユンホ、さんです///」



「じゃあ君が帰る必要なんてどこにもない」



「………でも///」



「心配しなくていい、少し待ってて?」



「………は、はい///」







もっと俯いてしまった君に触れるだけのキスをすると、彼を残して部屋を出る





全く、どういうつもりなんだ……






先に会計は済ませておいたから、すぐにでも店を出たいくらいだが






店主に声はかけておかないと






「あの………チョンさん?」







急ぎ足で店の廊下を歩く俺の前に現れたのは、さっき話していたユジンその人だったんだ











































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. やっぱり君が好き 33











~Cside~











『もしかしてあなた……ユンホさんのお友達?』







トイレから出た僕に声をかけてきたのは、ユンホさんと撮影していた女優さんだった





……な、なんでこんなところに?







「あ、あの……?」



「あら失礼しました、私チョン・ユンホさんと一緒に共演させていただいてるユジンと申します」



「は、はあ///」



「あなたがユンホさんと仰ったから、もしかしてと思って、以前お見かけしたこともあったし……」






………えっ?見られていた?いつだろう、全く気が付かなかったけど







どうしていいか分からずオロオロとする僕を見つめるユジンさん





……少しバカにしたように見えるのは気のせい?






「昨日の打ち上げも参加せずに帰ってしまったし、ねぇ、あなた何かご存知?」



「……えっ?」



「私演技のことでお聞きしたいことがあってお誘いしたのに、全く取り合ってもらえなくて、あなたから言ってくださらない?」







何を言われてるのか全く理解できないけど、ユンホさんに会わせてほしい的な感じ……なのかな?





そんなこと僕が決めれる事でもないし、約束なんてできないけど






本当に、こ、困ってるなら………






「つ、伝えておきます」


「そう?ありがとう、コレわたしの連絡先だから渡してくださる?」


「!!は、はい……」






そう言ってユジンさんはにっこりと笑うと、僕の手に小さな紙を握らせたんだ























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. やっぱり君が好き 32











~Yside~










ほろ酔いな姿があまりにも可愛くて、つい構い過ぎてしまったようで






真っ赤になった君はトイレに行くと言って慌てて席を立ってしまった






ちょっと調子に乗り過ぎた、かな……






フラフラとする足元が心配でついて行こうとしたのに






『す、少し頭冷やしてきますから待っててください///』






なんて潤んだ瞳でやんわりとお断りされてしまって、全く可愛いことこの上ない









冷麺も食べ終わったし後はデザートでもと思っていたが






そろそろお開きにして帰らないと、家に着いた途端に寝てしまいそうだな








会計は先に済ませてタクシーを呼ぶか、とかあれこれ考えていたら、思ったより時間が経っていて







あまりに遅い君を迎えに行こうかと考えていたところだった







「………ユンホさん、あの///」



「チャンミンどうした?」



「………外であの」



「ん?」



「女の人が待ってるって……」



「は?」






そう言ってしゅんと俯いてしまったチャンミン、なんだって?……女の人?







事情を聞こうと腕を引けば、綺麗な瞳に涙をいっぱいに溜めて





こんな時でも見惚れてしまうのに






「ぼ、僕邪魔なら帰ります、から」


「チャンミン!!」







そう言って出て行こうとする君の腕を掴んで、逃げられないよう腕の中に閉じ込めたんだ



































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. やっぱり君が好き 31










~Cside~








『ごめん、ちょっと電話してくるよ』






そう言って申し訳なさそうにユンホさんは部屋を出て行った







な、何かあったのかな……もしかして仕事とか?







芸能人なんだから急ぎの仕事とかあるのかもしれないけど、こうして2人きりの時はちょっと悲しくなってしまう





一人でぐるぐると考えていたらせっかくのお肉が焦げちゃって、やっぱり僕の元気の元はユンホさんなんだって思ってしまった





しばらくするとユンホさんは難しい顔で帰ってきたから、何かあったのかとハラハラしちゃったけど





大丈夫って言ってたからちょっと安心した///





ホッとしたせいかほろ酔い気味な僕に、何度も隙をみてはキスを仕掛けてくるユンホさん





誰かに見られたらどうするんだよって思うのに、体の奥が熱くなっちゃって





僕は慌ててトイレへと席を立った






顔を洗って気分を落ち着かせようとするけど、ユンホさんの顔がチラチラと浮かんでドキドキが止まらない





「ユンホさんのとこに戻らなきゃ」



「もしかしてあなた……ユンホさんのお友達?」





トイレを出たところで思わず呟いた言葉に反応したのは、昨日撮影現場で見たあの女優さんだったんだ



























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. やっぱり君が好き 30











~Yside~








「え?ユジンがこの店に?」



『ああ、なんでもスタッフに問い詰めてたらしい、まあここは業界人には知られてるから、そいつはなんの疑問もなく答えちまったそうなんだ』



「へえ、で、俺に何の関係が……」



『お前マークされてんだよ!!知らなかったのか?』







せっかくの二人きりの時間にマネージャーからの電話とか






ま、連絡を貰っていたのに折り返さなかったのが原因だが……






嫌な予約しかしなかったが………なんだ、その事を伝えたかったのか





なんとなくマークされてるのはわかっていたから知らないふりで誤魔化したっていうのに






やはり見かけと違ってしたたかなタイプなのかもしれないな






とはいえここは二階にある個室だし、来たとしても会う確率は低いと思える






まさか今日やって来たりはしないだろう………






マネージャーとの電話を終えると大きく溜息をつく、昨日の打ち上げも参加しないで正解だったかな







「………ユンホさん、何か?」



「あ、いや、何でもないよ」



「そ、そうですか?あの、お仕事だったら……」



「いや、ただの連絡だった、さあ、もっと食べて?最後は冷麺でもどう?ここのは格別だよ?」



「……れ、冷麺///」



「あ、ほら、顔が変わった(笑)」



「ユ、ユンホさん!!///」







電話に出る俺を不安げに見つめていたくせに、冷麺と聞いて途端に顔を緩める君が堪らなく愛おしい





全く、君の食欲には勝てる気がしない(笑)








拗ねて膨れてしまった頬をそっと撫でると、酔って隙だらけの君に触れるだけのキスをしたんだ





























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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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