FC2ブログ

苺な彼とビールな僕

. シークレットサービス 24









~Kside~








『ね、お願い、キュヒョンは僕の味方でしょ?♡』





そう言ってカラカラと笑って電話を切ってしまったチャンミン様、ああ、また僕の心配事が……




チャンミン様のお母様の世話係である僕の母さんと同じく、僕も小さい頃から王子にお仕えして来たけど、昔から天真爛漫っていうか、変わんないっていうか



とにかく興味のあるものにはトコトン追求して極める性格で、それが良くも悪くもチャンミン様の特徴とも言えるけど





『将来目指すのは実業家、やっぱりお金が一番だよね』




なんて言ってたチャンミン様だったのに、今度の興味の対象は随分と違ったみたいで




まさかシークレットサービスで指名したチョンさんにあそこまで夢中になってしまうとか!!



ま、あれはきっと彼を選んだ時からの一目惚れだったって思うけど



しかもいつの間にかチョンさんも王子のことを……





こんなに離れた国の、しかも性別も同じ人間に恋をしてしまうとか




運命としか言いようがない




とはいえ前途多難な恋の手助けをさせられる僕としては、かなりの苦労を余儀なくされるであろう




はあ、なんだかんだでチャンミン様には弱い僕(泣)




またすぐに戻ってくる我儘王子の笑顔が目に浮かぶと、溜息しか出ないぼくだったんだ






















続きを読む

. シークレットサービス 23








~Cside~






『チャンミン様!!そんなのダメですっ!!』


「ええ~大丈夫だよ、母様は反対してたけど2番目の兄様は良いって言ってくれたもん」


『で、でも………』



「ね、お願い、キュヒョンは僕の味方でしょ?♡」


『うう~(泣)』




電話の向こうのキュヒョンが頭を抱えているのが想像できて思わず笑っちゃったけど、なんとか納得してくれたみたい



そう、あれからもう2ヶ月が経った




一番上の兄様が王位について新体制が始まり、やっと国の情勢も落ち着いてきた




他の兄様達も新たな地位を与えられて、それぞれに新しい生活を迎えていたけど



僕には目標があるから!!



既に実業家として活動している2番目の兄様は、僕の一番の理解者で、一番好きな兄様



色々と力になってくれるし、とっても頼りになるんだ



結局僕って甘やかされてるって思うけど、こういうのは末っ子の特権だって思って良いよね



だって逢いたい人がいるから頑張れる



ユノからの連絡はあんまりなくて不安になっちゃうけど、その分僕が連絡してるしきっと大丈夫だよね、うん



この前は『送りすぎだ』なんて怒られちゃったけど、そんなことで怯む僕じゃない(笑)



だって好きになっちゃったんだから////




少しだけ待ってて

きっとすぐに逢いに行くから




早く大人になってあなたに追いついて、きっと夢中にさせてみせるから!!


























続きを読む

. シークレットサービス 22








~Yside~






……帰っちまった、か





空港から飛び立つ飛行機を眺めながら、別れの間際まで離れようとしなかった王子の温もりを思い出していた




……それにしてもまさかあんなこと言うなんて




『ユノ……あの、シテもいいよ?////』




モジモジと俯いたまま小声で何を言い出すのかと思ったら




チラリと覗く瞳が潤んでやけに艶っぽいとか!!




別れの夜は寝付くまではベッドに座っていたから、結構自分を抑えるのに必死だったっていうのに




全く、無意識の小悪魔って奴だな(笑)




キュヒョン曰く王子からは幸せオーラが出ていて、ここにきてからぐっと大人っぽくなったって話していた




『人って恋すると変わるんですね』




なんてニヤニヤしながら言われちまって、思わず咳払いで誤魔化してしまった




はじめにあった頃よりずっと綺麗になった王子は、自分のあるべき場所へと帰って行った




『絶対すぐに来てみせる!!』




そう宣言して帰っていったけど、そう簡単にはいかないだろう




……また、会えるかな




最後に強請ったキスの顔が可愛すぎて、こっそり写メを撮ったのは内緒の話


























続きを読む

. シークレットサービス 21








~Cside~






結局、僕は国から連絡があって3日後に帰国することになってしまった



帰るまでの間はユノに変わらずについて貰って、行きたかったプラモデルの店にも連れて行ってもらったり、大きな本屋に連れて行ってもらったり



キュヒョンもなるべく僕のそばにいるようにしてくれて、僕って皆んなに心配かけてばかりで




……もっとしっかりしなきゃって思った




ユノは相変わらず一緒には寝てくれなかったけど、最後の夜はベッドの横について僕が眠るまで手を握ってくれた




ほんとはね、キス以上のことをして欲しくてお願いしてみたんだけど




『お前が次に来た時に貰うから』




なんて不敵な笑顔で返されてしまって、その後はちょっと困るくらいの大人なキスをされてしまった




僕がユノを振り回しているように見えて、結局は掌で泳がされてるっていうか




大人の余裕ってやつなのかな……それってちょっと腹がたつけど



好きだから仕方ない、よね////




戴冠式が終わってすぐにこっちに来れるかはわかんないけど、絶対来てみせるって宣言してやった




『楽しみにしてるから綺麗にしとけよ?』




そう言って僕のお尻をパチンと叩くユノは、実はとってもエロいんじゃないかって




今度は別の心配をしてる僕なんだ(笑)






















続きを読む

. シークレットサービス 20








~Yside~






『おいで』




両手を広げて震える体を受け止めると、王子は俺の肩口にぎゅっと顔を埋めてしまった



俺だってもちろん離れたくはない、だが、やはり一国の王子という事実は変えられないから



……この可愛い我儘は聞いてやるわけにはいかないな




「……チャンミン」


「………うっ……グスッ……ユノッ////」


「チャンミン聞くんだ、今はお前の国は大切な転機を迎えようとしている」


「…………」


「王子として、それは見届けなくてはいけないだろう?」


「わ、わかってるっ……でもっ!!////」



縋るような瞳で見上げられて、心が潰れてしまいそうになるのをグッと堪えた



「チャンミン」


「………や、離せっ////」


「離さない」


「嘘だ!!国に帰れって言った……んっ////」




暴れる体を離れないよう片手で抱きしめると、もう片方の手で顎を掬って唇を塞いだ



「……んっ……あ……んっ////」


「チャンミン好きだよ、また帰って来ればいい」


「………んっ…ユノ////」


「全てが落ち着いて、それからでも遅くはないだろう?」


「で、でも!!……ユノは……きっと僕のことなんて忘れちゃう!!////」


「バカ、忘れるはずないだろ」


「だ、だって………あ////」






ポロポロと溢れる透明な雫を唇で拭うと、泣き続ける君にもう一度口付けたんだ



























続きを読む
. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
FC2ブログへようこそ!

. 検索フォーム
. ブロとも申請フォーム
. QRコード
QR