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苺な彼とビールな僕

. クリスマスに願いを込めて 6








~Yside~









『ユンホさん、僕を見つけてくれてありがとうございます/////』






……そう言って突然真剣な表情で涙ぐむお前





なんでそんなに感傷的になっちまったんだかよくわかんないけど




キスで涙を拭ってやると真っ赤になって俯いて、胸にしがみついてくるとか




……愛おしさしかない




その後は2人で手を繋いでいろんな店を回って、これでもかってくらい食べ歩いて




『君達はこのホットチョコレートより甘いね』




なんて、ドイツ人のおじさんにも冷やかされるくらいのラブラブぶりで




お土産のアイシングクッキーも、家に飾るリースやオーナメントも沢山買って




家に帰ってからもはしゃぐお前をしっかりと逃げないように掴まえて(笑)






「あ!!ユンホさん!!これどこに飾りましょうか?」


「んなもん後だ後!!」


「……へ?……あっ、やん////」



「とりあえずベッド行くぞ!!」


「……ちょ……ユンホさ……ふ、服脱がさないでくださ…あ!!」



「ん、もう全部脱いじまえよ」



「……あ、や………ああっ!!////」







腹一杯になった鈴カステラをベッドにコロコロと転がして、結局は美味しく頂いてしまった俺なんだ
























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. クリスマスに願いを込めて 5









~Cside~






「ユンホさん見てください!!メリーゴーランドがありますよ!!あ、ほら、あそこには美味しそうなジャーマンポテト!!ああ、あのお菓子も美味しそう!!」


「バカ、落ち着けって(笑)」





駅で待ち合わせたユンホさんと一緒にやってきたクリスマスマーケット




2人で手を繋いで歩くのも久しぶりだし、人混みを避けるように寄り添って、笑いあって





入り口には綺麗なイルミネーションがキラキラと輝いて、お店の上にはサンタや天使が飾り付けてある




キョロキョロと周りに気を取られながら先を進むと、目に入るのは見上げるほどの大きなツリー




「ユンホさん、すごく綺麗///」


「ん、そうだな、クリスマスツリーを飾るのはドイツが最初だったって聞いたことがある」


「ドイツ?」


「ああ、常緑樹は永遠の命のシンボルなんだと、ま、ここじゃただのイベントになっちまってるけどな(笑)」


「……永遠」




ユンホさんの言葉になんだか胸が苦しくなった





僕はユンホさんの所に来なければ永遠に缶詰の中にいたのかもしれない




永遠に愛することもなく、愛されることもなく、じっと膝を抱えて一人きりで



「チャンミンどした?」




急に黙ってしまった僕を心配そうに覗き込むアーモンドアイ、ああ、あなたがそばにいてくれてよかった




「ユンホさん、僕を見つけてくれてありがとうございます///」


「なんだよ、改めて」


「……ずっと、側にいたいです///」


「当たり前だろ、俺達はずっーーーっと一緒だ!!」


「……はい!!///」





じわりと浮かぶ涙はユンホさんの唇に吸い取られて、僕は恥ずかしくて思わず俯いてしまう




……こ、こんな所でキスとか!!///





「…お、降ってきたな」



「………あ///」




見上げた空からはヒラヒラと雪が舞い降りてくる






僕はユンホさんと一緒に空を眺めながら、空の上の神様にありがとうございますって内緒で呟いたんだ





























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. クリスマスに願いを込めて 4








~Yside~






本当なら迎えに行ってやるつもりだったけど、仕事が立て込んでてどうにも早くには抜けれそうになくて





『大丈夫!!誰にもついて行きません!!駅の噴水の所で待ってますから///』





そう言ってガッツポーズを決める鈴カステラが堪らなく可愛くて朝から襲っちまった





綺麗に切りそろえられた前髪にくるくるの大きな瞳、長い睫毛に艶々のほっぺで




連れて帰りたくなる気持ちもわからなくはない





ま、本人は無自覚なんだから俺が気をつけてやらないと、な…





とりあえずは仕事をこなして駅へと向かう、クリスマスマーケットなんて行ったこともないけど




ドイツの料理やホットワイン、お菓子やオーナメントの店が沢山出店してるらしい





興味がない事はないが、何より見たいのはあいつの喜ぶ顔で





いっぱい写真も撮るんだって話もしていたから…





急いで会社を出て駅へと向かうと、モコモコのマフラーを巻いた丸い後頭部が噴水の前に立っていた





「チャンミン!!」


「あ、ユンホさん///」




コロコロと転がるように駆けてくる鈴カステラ、よかった、ちゃんと無事に待ってたんだ





「変なやつは来なかったか?ん?」


「あ、はい!!何度か道を聞かれたくらいで///」


「そっか、じゃあ行くか!!」


「はい♡」





すっかり冷えちまった手をぎゅっと繋いで、俺達はクリスマスマーケットへと向かったんだ
















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. クリスマスに願いを込めて 3









~Cside~







「で?今日連れて行ってもらえることになったのか?」



「はい!!///」



「よかったな~ユノが忙しいなら俺が連れてってやろうと思ってたんだけどな」



「ええ!?///」



「ま、とにかく良かった、気をつけんだぞ!!人が多いからな!!」



「は、はい!!///」





ユンホさんに仕事を調整してもらって、バイトの帰りに待ち合わせてクリスマスマーケットに行くことになった




年末だから忙しいけど、どうにかするって言ってくれて、嬉しくて飛びついちゃったけど




結局そのまま襲われちゃって///





「チャンミン何一人で赤くなってんだ?」


「……へ?あ!!な、何でもない、です///」


「なんだなんだ~?またエロいこと考えんじゃねーだろうな?(笑)」


「ド、ドンヘさん!!///」


「なんだ図星かよ、全くラブラブだな~」






腕を組んでウンウンと一人で頷くドンヘさん、もう!!すぐにそうやってからかうんだから///





「で?迎えに来てくれんのか?」


「いえ、駅で待ち合わせです///」


「そうか、気をつけて行けよ?」


「はい!!///」






僕はドンヘさんにペコンと頭を下げて、エプロンを外すと店の外へと飛び出したんだ



















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. クリスマスに願いを込めて 2









~Yside~








「は?クリスマスマーケット?」


「はい!!ドンへさんが教えてくれたんです///」






仕事から帰るなり飛びついてくる鈴カステラ、相変わらず可愛くてこのまま襲ってやろうかと考えていたのに




抱きしめる腕を必死に振りほどいて、なぜか手に持ったチラシを見せようとグイグイと押し付けてくる





つか、なんでこんなシワシワに?(笑)






「なんだこりゃ、ぐしゃぐしゃじゃねーか!!」


「あ……さっきこれを眺めてたら眠っちゃって、その、涎とかで……ご、ごめんなさい///」


「ま、まあ読めるからいいよ、で?なんだ、近くの広場で毎年やってるやつか」


「し、知ってるんですか?///」


「ん、行ったことはないけどな、これに行きたいのか?」


「はい!!///」





シワを伸ばして日付を確認する、へぇ、クリスマス当日までやってんだ




ここのところ仕事が立て込んでて帰りも遅いし、寂しい思いさせちまってるしな




「ん、どうにか調整してみるよ」


「ほ、ほんとに!?嬉しいっ!!ユンホさん大好き!!」


「おわっ!!」




いきなり視界が遮られたかと思ったら、俺は鈴カステラにぎゅうぎゅうと抱きしめられていて



全く、そんなに喜ぶならもっと早くに連れてってやればよかったな




……なんせさらわれ癖があるから出かけるのにも注意が必要だし






「連れてってやるから俺の側から絶対離れんじゃねーぞ!!」


「はい、ユンホさん///」





にっこりと笑う鈴カステラの紙を撫でて、もう一度ぎゅっと抱きしめてやったんだ































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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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