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苺な彼とビールな僕

. ずっと二人で 後編














~Yside~
















『僕のことはいいからもっと自分を大切にして下さい、じゃあ、おやすみなさい!!』









そう言ってプツリと切れてしまった君の声、まったく、こういう時は素直じゃない







ツアーが終わった後に貰った長期休暇はお互いに色々な所へ行って、色々な人に出会って







でも、遠く離れていてもやっぱり浮かぶのは君の姿で、早くその温もりに触れたくて仕方がないのに







こんな風に釣れないのもチャンミナらしいっていうか……









最近はステージの上でもしっかり目線を合わせてくるから、こっちが恥ずかしくなるほどなのに








相変わらずのツンデレぶりに思わず口元が緩んでしまうよ








年が明けて一つ歳を重ねた俺、そしてすぐにやってくるのは君の誕生日







いつだって一緒にいたいけど、そうもいかない現実が俺達を隔てている







こんなにずっと一緒にいるのに皮肉なもんだ、なんて









「おーユノ、帰るのか?」




「ああ、待ってる奴がいるからね」




「ふふん、お熱いことで」








真夜中過ぎに乗り込んだタクシーに揺られながら君の顔を思い浮かべる








待っててチャンミナ


今すぐ行くから


真っ直ぐに君の心へ飛び込むから








誰よりも愛してる















































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. ずっと二人で 前編














~Cside~









「だから来なくていいって」





『え~?寂しいこと言うなよ』




「ここ何日か遊んでばっかりなんでしょう?ちゃんと眠ってる?肌荒れしてませんか?」





『そ、それはその……』





「僕のことはいいからもっと自分を大切にして下さい、じゃあ、おやすみなさい!!」





『ちょ!!チャンミナ!!』








ユノヒョンの言葉を最後まで聞かずに僕はスマホをタップした








全く、どれだけ遊べば気が済むんだか(笑)








連日SNSに出回るユノヒョンの動画、もちろん僕の見ている所にも回ってくるわけで







ある程度予定は把握していたものの、楽しそうにはしゃぐユノヒョンと仲間達にチクリと胸が傷むとか







僕って本当に進歩がない、よね……








呆れるほどにあなたに憧れているくせに、こんな風にしか言えない自分が嫌になる









なのにファン達の間では素直になったとか言われているらしい








そりゃあ確かに以前とは違うと思うけど……










今からこっちに来ると言うユノヒョンの誘いを断ったのはあなたの体が心配だから







密度の濃い休みを過ごしているから、きっと疲れている筈だし








仕事だって遊びだってそりゃあ全力で、周りが驚くほどのムードメーカーで








なのに繊細で脆い一面もあって……







自分そっちのけで周りを優先してしまう優しい人








僕はいつでも会えるから大丈夫、あなたはあなたの道を歩いていけばいい







ずっと側にいるって決めたから



2度と離れないって決めたから










………なのにそんな僕の決意も数時間後には脆くも崩れ去ってしまうんだ









「チャンミナ!!」





「………ユノヒョン///」





「ごめん、どうしても会いたくてさ」





「まったく、あなたって人は……」









ふわりと香るタバコの香り、ああ、出かけた先から真っ直ぐに来てくれたんだ、なんて









ちょっとだけ優越感に浸ってしまう僕は









きっと一生あなたに夢中なんだって思うんだ

































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. テイクアウトな君



*突発リアル妄想









~Yside~











『飲んでいいよ、俺が責任とるから!!』










そう言った途端にくしゃりと顔を綻ばせて、プルトップに手をかけるお前







ったく、その上目遣いに弱いんだって!!








今日はこの土地でのライブの最終日、特別な想いのあるここでのステージは正に感無量で







各地でやってきたMCでの一幕、たまたま出てきたのはこの地方特産のゴールデンな飲み物!!







ほらね、飲みたそうにきゅうんと仔犬みたいに耳を垂れて、やせ我慢してるのがバレバレなのに







スタッフのみんなだってわかってくれる








いつだって俺の側にいて


いつだって俺の心に寄り添ってくれる


1番大切な唯一無二の存在








誰が誰に甘いだって?そんなの甘いに決まってるじゃないか







だってね、愛してるが溢れて止まらない







その後ステージで飛び跳ねて、きっと打ち上げでも浴びるほど飲んでベロベロになって








でも大丈夫、俺がいるから








ステージから降りて二人きりになった瞬間に、今日はテイクアウト決定だ、なんて耳打ちしたら







『ばっかじゃねーですか!!///』








そう言って真っ赤になった顔をプイと背けたお前に、ありったけの愛を込めてハグをしてやったんだ






















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. 七夕の夜に











~Cside~









「……え?遅れる?」



「ああ、天候不良でな、1日遅れるそうだ」



「……そう、ですか」



「心配するなって、きっと大丈夫だ」



「……はい」






香港で落ち合う筈だったユノヒョンから天候が悪いことは聞いていたけど





やっぱりエアーにも影響が出ていたんだ





香港に向けてのリハーサルもそこそこに、単独の仕事の撮影で一足先に出国したユノヒョン





『お土産買って来るから』





そんな呑気なことを言って別れたのは1週間ほど前だろうか





それでなくてもハードスケジュールなのに、単独の仕事も海外だなんて





ま、あの人の事だから結構楽しんでる、かな






心配してメッセージを送ったら秒で折り返し電話がきて焦ったけど






『あーはーはーは!!チャンミナは心配しすぎなんだよ!!』





なんて能天気なこと言われちゃって、思わず苦笑いしてしまった






どこまでもポジティブなくせに繊細なあの人は、きっとホテルでもダンスの練習とかしているんだろう






香港の会場は狭いから動線も変わるし、僕がキチンと覚えておかなきゃ






いつだって真面目でリハーサルだって全力なくせに、ステージに夢中になり過ぎると周りが見えなくなっちゃって違う方に行ってしまったりして







でも、そんな時に照れ臭そうに笑う笑顔が見れるのもまたいいなんて






僕も大概ユノヒョンのファンなんだって思う……






大きな窓から見える夜景はキラキラと輝いて、まるで天の川みたいに見えてくる






七夕に会えるなんて随分ロマンティックじゃないか






一つ息を吐いてベッドへと入ると、画面に表示されるのは恋しい人からのメッセージ






『チャンミナ待ってて、飛行機がダメなら泳いででも行くから!!』







そんな笑っちゃうようなメッセージが胸にジンと沁みてくる






ねぇ、ユノヒョン、早く僕の隣に来て


早く二人でステージに立ちたいよ


あなたがいないと何も始まらない








いつだって僕らは二人で一つなのだから







































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. チョコより甘い君だから










~Cside~







『何、チャンミン今日予定ないの?』


『あ、わかった!!オリンピック見るんだ~?』


『家で誰か待ってんじゃないの?』






1日の仕事を終え、馴染みのあるスタッフ達に好き勝手言われながら事務所を出る僕






全く、人の事より自分の心配しろって(笑)





最近はカムバを控えての打ち合わせやリハーサルで忙しく毎日を過ごしている




合間に撮影もあったり、バラエティの出演が決まったり




事は順調に進んでいるように見える




僕が転役してからというもの、怒涛のスケジュールで息をつく暇もないほどだったけど




日本でのツアーも終えて少しは落ち着いた、かな





韓国に戻ってからはユノヒョンとは別々の仕事も多くなるから、不意に心細くなったりもする




でも、心は前よりずっと近くにあるから割と平気なんだよね




あいも変わらず付き合いのいいユノヒョンは、今日も友達に誘われてどこかへ出かけたみたいで





僕はいつも通りスーパーに寄って買い物をして帰ることにした




1人だしガツンと辛い豚肉炒めでも作ろうか……





そんなことを考えながら部屋に入ると、見覚えのあるスニーカーが無造作に転がっているのが見えた





……あ、れ?






「チャンミナおつかれ!!」


「……ヒョン?なんで///」


「なんでってチャンミナに会いにきたに決まってんだろ~?今日はバレンタインなんだぜ!!」




何故か得意げにチョコの紙袋を見せてドヤ顔のヒョン、それってちょっと高級なブランドのチョコレートじゃない?




「ひ、人から貰ったものなんていりません」


「貰ったものなんかじゃないよ、俺が買いに行ったの!!」




コートも脱げずにじっと佇む僕を引き寄せる逞しい腕、僕はあっという間にヒョンの腕の中にいて、当然抗うことなんて出来るはずもない





「チャンミナと食べようと思ってさ、でも……」


「……ユノヒョン?///」


「先にチャンミナを食べたくなった!!」


「!!ば、ばか!!///」






ほら、僕を見つめる瞳はチョコレートよりも甘くて優しくて






なかなか素直になれない僕だけど、そんなユノヒョンの言葉に涙が溢れそうになったのは内緒の話












































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. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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